2004.09.04(日)
福島県・南会津 1:00PM 曇りのち大雨 17℃ 同行者:TEN・O

久しくヒメオオクワガタを確認していないので、他のクワガタ確認の期待も込めて、今年初の福島遠征をTEN・Oが付き合ってくれた。首都高・東北道と順調に進み、昼前には目的地周辺まで来る事が出来た。

明日はどっちだ?
明日はどっちだ?


標高を上げて行くと早速ヤナギが見え始めたので、車を降りてルッキングを開始する。するとTEN・Oが「それって、スズメバチの巣じゃないの?」と言う。恐るおそる見上げてみると、直径30cm近い「巨大スズメバチの巣」が頭上にあった。盛んにスズメバチが出入りしている。時期的にも「より危険な状態」のはずである。・・・当然逃げた。

気温は東京を出発時には27℃ほどあったが、温度計を見ると17℃程度である。涼しい。周辺にはススキも多く確認出来、コオロギも多く鳴いている。雰囲気は完全に秋モードである。

久々、福島県のヤナギ
久々、福島県のヤナギ

秋の気配・ススキ
秋の気配・ススキ


途中、オニヤンマを採ったりしながら気分良く車を進めてると、急に土砂降りになってしまった。・・・テンションが急激に下がった。とりあえず小康状態になるのを期待しながら、国道を進んだ。

急に大雨状態に...
急に大雨状態に...


雨は止まないが、目的地に着いたので雨合羽を着てルッキングを開始した。状況としては雨も強く降っており、ガスも出ている。暫くルッキングを行ったが、全く虫の気配が感じられない。それでも有名地だけに他の採集者も多い。・・・既に敗戦処理状態なのか?とりあえず沢側ではなく、登り斜面側の小さなヤナギを中心にルッキングを行った。ヒメオオは若い緑色の茎をかじっている事が多いので、小さなヤナギの方がより見つけやすいと、勝手に思い込んでいる。

国道沿い
国道沿い



雨足は徐々に強さを増してくる。感覚的に「これ以上は強くならないだろう。」と勝手に思い込んでいたが、終いには前が見えない位の大雨になってしまった。風も物凄い勢いで吹き始めた。台風の暴風域に入った様である。他の採集者達は次々に引き上げてくる。流石に、これ以上の探索は難しい。一度山を下り、仕切りなおす事にした。・・・戻る途中、行きには倒れていなかった生木が強風の為、道路側になぎ倒されていた。それ程凄まじい暴風雨だった。

暴風雨の凄まじさ
暴風雨の凄まじさ




結局夕暮れまで雨は止むこと無く、外灯採集に切り替える事にした。夜になって気温は15℃にまで下がったが、外灯には多くの蛾が集まっている。他の採集者との競争になるが、出来る限り多くの外灯を確認してみた。すると、お約束のミヤマヘッドが確認出来た。時期的にミヤマは無理だと分かっている。但し情報として、この場所にミヤマが飛来したという事が判るだけでも自分なりに価値がある。

外灯確認、開始
外灯確認、開始

お約束 ミヤマヘッド
お約束 ミヤマヘッド

とにかく外灯採集は数多くまわり、例え他の採集者が見ていた場所でも“見落とし”を期待しながら、少しでも確率を上げる様にした。暫く確認して行くと、外灯のある小屋があったので懐中電灯を当ててみると屋根にミヤマ♂が付いていた。正直驚いた!時期から言って「生きているミヤマの確認は有り得ない。」と思い込んでいたので、この9月に入ってからのミヤマクワガタ確認は本当に嬉しい。流石に金色の微毛は無く、元気が無い様に感じた。他の採集者に見つからない様に茂みに放した。少しでも長く生きて欲しい。

福島県・ミヤマ♂
福島県・ミヤマ♂

別角度から(赤い?)
別角度から(赤い?)


ミヤマ確認で、テンションが一気に上がったのは言うまでも無い。その勢いのまま外灯を確認して行く。とにかく外灯には大きな蛾が多く飛来している。その中で念入りに外灯下を調べていると、TEN・Oがカブトムシ♀を発見した。今まで南会津に足を運んだ中でカブトムシの確認は初となる。

蛾が多い
蛾が多い

カブト♀が来ていた
カブト♀が来ていた




今回はかなり外灯確認に時間を掛けたが、結局それ以上の成果は出なかった。多少なりともオオクワガタの可能性も期待したが、現実はそんなに甘いものではない。それにしても今回の南会津では、雨のせいもあってヒメオオやアカアシの探索が満足に出来なかったが、ミヤマ確認が出来た事が本当に嬉しい。“9月のミヤマ確認”これだけで充分、来た甲斐があった。


成績ミヤマ♂×1 カブトムシ♀×1
(確認後、全てリリース)

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