2004.08.08(日)
富山県・中部 11:00AM 晴れ 32℃

長野県へ行こうと思ったが、思い切って北陸地方に行ってみようと東京から出発した。正直な所かなり無謀なチャレンジだが、行ける時に行っておきたい気持ちがそうさせる。富山県に入ると、噂の「北陸新幹線」の工事している状況が見えた。様子から窺うとまだ大分先になりそうに見える。

北陸新幹線、準備中!
北陸新幹線、準備中!


高速から見える風景からすると、大分雰囲気はありそうに窺える。とりあえず富山市内を走ってみると、路面電車が走っている。先日の長崎県では路面電車は有名なので知っていたが、富山県に路面電車が走っているのは初めて知った。

富山市内の路面電車
富山市内の路面電車


富山市内では流石にクワガタは居ないだろうと思い、高速から見えていた雰囲気のありそうな場所まで、また戻る事にした。初めての地では、なかなか目標を定めるまでに時間が掛かりロスが多い。とりあえずいくつか川を渡った際に、良さそうなヤナギが見えていたのでそこを目指してみた。ヒラタ辺りは居てくれるのだろうか?

富山の河川敷
富山の河川敷


タテハチョウは多く確認出来るのだが、肝心なクワガタの姿がなかなか確認出来ない。静岡県を見る限りこの周辺でもヒラタが居てもおかしくない雰囲気はある。探し方に問題があると思いが、暫くするとヤナギのコウモリガ痕にコクワのペアが確認出来た。初めての地では“とりあえずコクワ”が確認できるだけで一安心する。その後も暫く探索したが、その後コクワ♂×1頭が確認できただけであった。

富山県・コクワ1ペア
富山県・コクワ1ペア


遠征地という事で“ハッスル”し過ぎたのか、炎天下で探索をしていたら体調を崩してしまった。暫く車の中で休養をとり、涼(ミヤマ)を求める意味でも標高を上げるべく車を走らせた。1000メートル級の山は無いが、それなりに標高のある山に入り適度にルッキングを行ったがミヤマの姿は確認出来ない。流石に富山県まで来てコクワだけだと“へっぽこ”過ぎるので、なんとしてもミヤマが観たいので山道を登った。頂上付近まで来ると先程まで居た河川敷が物凄く小さく見える。景色は良い!あとはミヤマに会うだけだ...。

山頂付近から
山頂付近から


頂上付近では山地性のヤナギも確認出来るので、クワガタの姿を探した。・・・居ない。どうやらこの周辺は工事中なのか、すれ違う車も全く無い。昼間であってもこの様な時、何か嫌なプレッシャーを受ける。ふと孤独を感じると言うか、ちょっと怖かったりする...。車を降りてルッキングを行っていると沢の方からガサガサ音が聞こえ、影の様なモノが見え、誰かが藪漕ぎをしながらこちらへ向かっている。クワガタ採集の人なら挨拶でもして“富山クワ情報”でも聞けるかと思い、近づくのを待った。

ここである異変に気が付いた。「・・・クワガタ採集なら、この人もどこかに車があるはずなのに林道の途中に車は無かった。今いる場所から先には道幅や道路状況から見て車があるはずは無い。」

・・・怖くなった。とりあえず、近寄ってくる影が何か知っておきたくなったので、恐るおそる目をやってみた。



だった...。



流石に焦って車に飛び乗り下山した。するといきなり車の前に大きな影が飛び出してきた。・・・カモシカだった。もうパニックに近い。とにかく慌てながらも慎重に?下山した。・・・ようやく人がいる場所まで戻って来た。年配の方に話してみると「この山は熊とカモシカが多いから、気をつけないと危ないよ!」と言われた。・・・なんだかモチベーションが保てなくなってしまった。途中クヌギ林があったので一応確認してみたが、アブラゼミの幼虫以外クワガタは確認出来なかった。時間的にも東京まで帰らないといけないので、これ以上体力を消耗するのも良くないと思い、探索は終了する事にした。すっかり弱気になっている。

アブラゼミ幼生
アブラゼミ幼生




・・・次回は別の山で時間を掛けて探索してみたい。


成績:コクワ♂×2 ♀×1
(確認後、全てリリース)

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