2003.07.05(土) 千葉県・南部 5:00PM 曇り時々雨 30℃ 千葉県の房総方面に足を運んでみた。過去に何度かチャレンジした事はあるが、“へっぽこ”ながらにコクワ、カブトムシ以外の成績は残せていなかった。時期的にミヤマを狙うのであれば今が有効か?と思い“ダメもと”という気持ちである。今までは何となくクヌギだけ探し、標高や周りの条件を考えずに探していたので、結果はコクワが中心であった。今回は多少なりとも他方面でミヤマを採集した感覚を活かし、ミヤマの生息してそうな場所を探してみたいと思った。千葉県を南下し、とりあえず適当な里山へ車を進めてみた。
適当に入った割りには意外に細めで良い雰囲気のクヌギやエノキが目に付いた。暫くルッキングを中心に行なってみたが、虫の感覚があまりない。一応、数本のクヌギに蹴りを入れてみると...。ボトッ、ボトッ、ガサッ、ガサッ、ブーン?と甲虫の様なモノが落ちる音がした。ノコ辺りを期待していたのだが、カナブンのみであった...。
この後しばらく蹴ってみたが、落ちてくるのはカナブンばかりであった。それでも時間を掛けてチェックしていると、洞のあるクヌギも確認出来たが、どれも乾いた状態でクワガタが入るには充分なスペースでもウェット感がないと同時に、樹液も出ていない。場所柄、乾いた土地なのであろうか?それでもやっとウェット感のある洞があったので覗いてみると、何とかコクワが確認出来た。
そうこうしている内に辺りは暗くなってきたので、樹液採集から外灯採集に切り替えることにした。なるべく山中で沢がある場所の外灯を回ってみた。するとある人気の無い寂しい場所に1箇所だけ外灯があるので確認してみると、甲虫の亡骸があった。「・・・この質感、ミヤマ?」だとすれば、この辺りを念入りに調べれば生きているミヤマがいるかも知れない。そう思うと今まで「いつも通りの結果...。」という気分もヤル気が出てきた。気が付くとこの外灯にはやたら蛾や羽虫が集っている。雰囲気は良い。・・・ただ真っ暗な山は本当に怖い。
大分、蚊に喰われながらも“居そう!”という想いのみで、入念に下草を分けて探した。近くの茂みから「カサカサ」聞こえてくるのだが、それが何なのか分からない恐怖の中で、1頭のミヤマさえ確認出来ればと願う気持ちであった。 すると一瞬、?マークが過ぎった。なんかクワガタっぽいシルエット、少ない認識データの中から、「ミヤマかも?」と“勘ピュータ”は弾き出した。よく見直すと...、なんとミヤマ♂がそこに居た!初めての千葉県産“元気な”ミヤマである。とにかく千葉県でミヤマを確認できた事が本当に嬉しい。今まで全く結果が出なかった千葉県で、過去に流した悔しい汗が報われた瞬間でもあった。
その後も念入りに確認したが、他のクワガタは確認出来なかった。しかし別のミヤマの亡骸を近くで発見したので、この辺りは意外とミヤマが多いのかも知れない。一応この他には外灯下に、ガムシやカミキリの他に、何故か外灯に飛んで来た?ヘイケボタルの姿も確認出来た。
結果として下記の採集結果に終わったが、今までであればミヤマを確認出来ずに“へっぽこ丸出し”に終わっていたと思う。しかし今回は本当に充実感のある採集となった。やはり千葉県のミヤマ確認が嬉しい。過去に何度も苦汁を飲まされ続けて来ても、少しずつでも前進していると思いながらチャレンジした結果が、今回は出た。また機会を見て足を運んでみたい。因みに採集したミヤマは現地でリリースした。 成績:ミヤマ♂×1 コクワ♂×1 (確認後、全てリリース) |