2002.06.15(土) 福島県・桧枝岐〜南会津 1:00PM 雨のち曇り(20℃) 外灯採集9:00PM 雨(18℃) 同行者:TEN・O、ルイス君 同行TEN・O&ルイス君。恒例の南会津採集である。今までは8月か9月に採集を行ってきたが、今回は6月にしようという事になった。採集条件を変える事によって、同じ場所でも時期的な採集率など“へっぽこ”ながら調査が出来ればと思っていた。 行きの高速は、かなりの雨...。千葉県では大雨洪水警報が出るほどの雨だったので、先行きがかなり不安であった...。
車で走る事5時間、何とか昼には南会津に着いた。雨も止み時折晴れ間も覗く。やはり山は違う!すると今までの8月、9月には居なかった、エゾハルゼミらしきセミの姿など確認出来た。通常東京などでは7月の中旬を過ぎないとニイニイゼミなどの声を聞く事が出来ないので、新鮮であった。
そしていよいよヤナギのルッキング開始である。何と言うか非常に幸せな気分である。採れる採れない関係なく、今ここでクワガタを探している事で既に満足している。暫くルッキングを行っていると、ヤナギにタテハチョウやハチ、そして何やら幾つかの甲虫の影が確認出来たので網で採集してみると、ハナムグリであった。それでもこのハナムグリの色はいつも見かけるシロテンではなく、紫っぽい色彩であった。
その後時間を掛けてヤナギをルッキングしたが、それ以外クワガタの姿は確認出来なかった。時期がやはり早いのかもしれない。しかし途中で車に轢かれたヒメオオ♀を見掛け、ヤナギに居なくても道路を歩いている個体を採集出来るかもと思いヤナギのルッキングを急遽、道路のルッキングにする事にした。しかし、なかなか場所柄からみて車を停めながらの確認は厳しい。そこである程度の予測はしていたので、TEN・Oアイデアの秘密兵器「コムサイ大気圏突入作戦!」を実行する事であった。今回は車に折りたたみ自転車を1台搭載していたので、それで頂上から自転車で下りながら道路に居るヒメオオをGETするという作戦である。例え地球の重力によって急カーブで崖に落ちてしまっても“犬死に”ではない!
この作戦は、NOペダルで良いので楽に林道を気分良く下って行けるのでリラクゼーションにも最適である。 そして作戦開始間もなく、いきなりヒメオオ♀を発見した。正直言ってかなり冗談入っていた作戦であったが、効果があった!更にその1分後2頭目のヒメオオ♀を確認した。ルイス君の「ヤナギのルッキングが馬鹿らしい!」と言う程の即効性があった。車と違い、道路上のクワガタが良く見えるのもポイントである。注意!スピードの出し過ぎは対向車及び観光バス等の恐怖と崖転落の注意が必要です。
次に某H林道へ行ってみた。ここはあまりにも有名になりすぎているせいか採集者も非常に多く、ここでクワガタを採集した事は無い。もちろん“へっぽこ”だからであるが、今回もとりあえず行くだけ行ってみた。・・・案の定、何も採れなかった。それ所か霧が発生し異常な程、寒くなって来た。体感温度は10℃前後といっても過言ではないほど寒かった...。時間的にもルッキング採集は、ここまでとする事にした。
食事を済ませた後、周辺地区の外灯回りに行く事にした。この辺りから雨も降り出し、時間と共に雨足は強くなって来た。しかしクワガタは雨が降っていても外灯には飛来すると聞いていたので、迷わず続けた。 そして、ふとトイレで立ち寄った場所で、虫が来ないといわれているはずのオレンジ色の外灯に、やたら蛾が集まっているので地面を見ていると、ミヤマ♀が歩いていた!!
これで一気にテンションも上がり、とくかく蛾の集まっている外灯を回った。そしてミヤマ♂もGET出来た!
その後も外灯回りをした所、数頭のミヤマ採集が出来た。何よりも今回の収穫は“外灯採集でミヤマをまともに採集したのは初めて”になるので非常に嬉しかった事と、この付近ではこの時期になると、かなりのミヤマが発生する事が確認出来た。興味深い所は、今まであまりミヤマにしてもヒメオオにしても♂の採集が多く♀の採集はあまり無かったが、今回は圧倒的に♀が多かった。
今回の採集は、非常に楽しめると共に勉強になるものになったと思う。マニアの方から見ると物足りない採集に見えるかも知れないが、基本的に楽しめればそれが一番という感覚なので、満足している。ちなみに家で飼育する分以外は現地でリリースした。 成績:ミヤマ♂×2 ♀×5 ヒメオオ♀×2 |