2019.10.19(土)
広島県・東部 8:00AM 雨のち晴れ 19℃

広島遠征、2日目の朝。

起床後、いつも通り窓の外を確認してみると、生憎の雨だった...。確か天気予報では晴れのはずであったが、気温も低く、時期的にも微妙ではあるが、この後に天候が回復すると信じて身支度を整える。

窓の外は雨...
窓の外は雨...



宿を出発すると、広島市内ではいつもの様に路面電車が走っている。1両しかない車両もあれば、3両連接車もあるのだが、小さな停留所ではどの様に停車しているのだろうか?

広島市内の路面電車
広島市内の路面電車




広島市内から車で走ること数時間、身内(所有)の山に到着した。本来であれば身内も同行するところであるが、本日は広島市内で大事な用事がある為、明日のみの合流となる。まずはゲンゴロウ用のトラップ作りからである。昨日、身内が用意しておいてくれたペットボトルとエサ用のサンマの身を取り付ける。

ゲンゴロウ用のトラップ
ゲンゴロウ用のトラップ



トラップが用意できたら、いつもの溜池に向かう。結構な藪漕ぎを行わないと辿り着けないポイントなのだが、生憎の雨もあって雨合羽を着込んでも全身ずぶ濡れになってしまう...。

いつもの藪漕ぎ...
いつもの藪漕ぎ...



溜池ポイントに到着する。早速ゲンゴロウのトラップを仕掛ける。この数年ナミゲンロゴウを確認してないが、はたして今回は確認できるのだろうか?数時間後に改めて確認に訪れようと思う。

水草の多いポイント
水草の多いポイント



開けた林道まで戻るために、また藪漕ぎを行う。結構な雨量なので更に全身びしょ濡れになってしまい、この往復した事で服にはもれなく“ひっつきもっつき”が大量に付いてきてしまった。・・・逆を言えば、それだけ人の入ってないポイントという証にもなる。

雨でびしょ濡れになる...
雨でびしょ濡れになる...


次に向かうのは、身内の山の“あの場所”になる。ここも道なき道の斜面を藪漕ぎしながら登っていく...。8月あたりであれば相当苦労したかも知れないが、最近はウォーキング兼ねて5kmから10km程度歩いて体力回復に努めているので、思っていたよりも難儀せずに進む事が出来た。

まずは斜面の藪漕ぎから...
まずは斜面の藪漕ぎから...



そして目的の場所に到着する。4年振りの“ご神木”である。相変わらず遠目で見ても“その貫禄”は変わってない様子である。

広島の“ご神木”
広島の“ご神木”



近づいて確認してみると、10月下旬に差し掛かろうとしているにも拘らず、凄い樹皮めくれと大量の樹液が出ているのが判る。時期的にクワガタの姿が確認できるか不安であるが、まずは樹皮めくれをチェックしてみる。

超樹皮めくれとダラダラ樹液
超樹皮めくれとダラダラ樹液



・・・すると、クワガタらしきお尻が確認できる。確かこの“ご神木”では10年ほど前から念入りにチェックしてきたが、ヒラタとスジしか確認して無かったが、このお尻の色はどうみてもアレにしか感じられない。とりあえず持参した掻き出し棒にて個体を確認してみる。

むむむ...
むむむ...



個体を掻き出してみると、やはりコクワ♂だった。この10年間、どの様な状況であってもヒラタかスジしか確認できない不思議な“ご神木”であったが、遂にこの“ご神木”にてコクワを確認してしまった。・・・むしろスジが多産していた状況が不思議であって、この10年間コクワの存在が全く確認できなかった方が奇跡だったのかも知れない。・・・この時期でも樹液に集まっていてくれたコクワ♂に感謝して、個体をリリースする。

この場所では初のコクワ♂...
この場所では初のコクワ♂...



・・・その後、午前中に仕掛けたゲンゴロウ用のトラップを確認してみたが、残念ながら何も入ってなかった。まだ明日もチャンスはあるので、改めて明日に期待してみたい。




その後、場所を大きく移動して尾道に入る。尾道と言えば「尾道ラーメン」であるが、中途半端な時間帯になってしまったので、観光地として有名な「千光寺」を訪れてみる事にした。尾道と言えば、ある意味“坂”も有名であり、この千光寺もかなりの山の坂を登って本堂に辿り着く。この時点で大汗を掻いてしまった...。

尾道・千光寺
尾道・千光寺



坂道を歩いていてかなり気になったのは、糞虫が大量に発生していた事であった。偶に見掛けるナミハンミョウにと違って、大発生している感じであった。目に入る場所その全てに糞虫が飛び回っており、観光客の下敷きになっている個体も少なくない。その様な時期なのだろうか?

大量に発生している糞虫
大量に発生している糞虫



千光寺の観光を行った後は、お待ちかねの尾道ラーメンであるが、過去2回訪れている尾道を代表する「朱華園」は、今年の6月19日に店の大将の健康上の理由で休業状態となっている。この情報はYahoo!のトップニュースになるほどだったので、とても気になっていたのだが、行列ができるだけの説得力のある“大きな背油が入ったアッサリ味のラーメン”が最高に美味く、スタッフの手際の良さもあって並ぶのが苦にならない店であった。なんとか大将の復帰(回復)を願いたい。

尾道ラーメンと言えば「朱華園」
尾道ラーメンと言えば「朱華園」



「朱華園」が休業状態なので、最近テレビなどで「尾道ラーメンと言えば“つたふじ”」と数多くのグルメレポーターも訪れている様子だったので、期待して足を運んでみる事にした。店に近づくに連れ、長い行列が見えてくる。やはり「朱華園」の現状やテレビの放送を見て、多くの人が訪れている様子である。

現在の暫定1位...!?
現在の暫定1位...!?



小一時間ほど並んで「つたふじ」に入店すると、「朱華園」よりも狭い店舗でスタッフも少ない様子に窺える。・・・暫くするとお待ちかねの“暫定1位の尾道ラーメン”が運ばれてきた。見た目は尾道ラーメンを表す“大きな背油”が入っている。まずはスープを一口...。次にチャーシューを一口...。麺も口にする...。

尾道ラーメン・つたふじ
尾道ラーメン・つたふじ



・・・食事を終え、店を後にする。まずは連れに感想を聞いてみる。・・・私も全く同じ感想であった。過去に「朱華園」を経験した者にとって「朱華園」が無い現状は、正直言って“尾道ラーメン”と言うブランドとして、とても大きな損失である事を改めて実感する事が出来た。今後“尾道ラーメン”は、どの様になっていくのだろうか?




その後、しばらくレンタカーを走らせ福山駅前に到着する。身内が気を遣って手配してくれたホテルであったが、想像以上の高級ホテルであった。部屋に入り、窓の外を見てみると、目の前に新幹線の福山駅と福山城がそびえ立つ、最高のビューポイントであった。この様な素晴らしいホテルを手配して頂いた身内に大感謝である!

夜の福山城
夜の福山城



・・・明日は、いよいよ身内(所有)の山で、松茸狩りが待っている zzz


成績:コクワ♂×1
(確認後、リリース)

採集目次に戻る