2014.06.19(木)
千葉県・某所 3:00PM 曇り時々雨 29℃ 同行者:kapiさん


・・・2014年も6月の下旬を迎えて、やっとフィールドに出ることが出来た。



親しい知人にしか詳細は話してないのだが、今年の2月14日から2泊3日で単独で“海外・台湾遠征”を行ったのだが、その初日にとても大きなアクシデント(病)に見舞われてしまい、今後の人生に大きな制限を課される事態となってしまった。その流れで5月は“人生の岐路に立つ”程の大きな大きな決断をしなければならなかった...。大変な病であり、完治という言葉はなく一生涯続く問題なのである。そこには勇気と覚悟が必要であったが、現実を受け止めなければならない自分が居た。

・・・その状況を知る、家族や親戚の存在や、もはやクワ仲間の存在を超えた親友のkapiさん、タイ王国のうしやんさん、山梨県のKazuさんの存在も大きかった。これからも数多くの大きな試練を乗り越えて行かなければならない...。


・・・それでも可能な限り“大好きなクワガタ探索”は続けていこうと思う。





シーズンインとしては遅すぎるかも知れないが、自分にとってはフィールドの風が久しくもあり、心地よく感じる。樹液場に向かう前に水生昆虫の確認を行ってみようと、用水路に立ち寄ってみる。

2014年は苦労の連続
2014年は苦労の連続



何度か網を入れてみると、卵を背負ったコオイムシ♂の姿を確認する事が出来た。・・・とにかく楽しい。

コオイムシ
コオイムシ




夜の帳が下りたので、新規の樹液場に向かってみる。ワクワクする自分が嬉しい。

2014年の開幕
2014年の開幕



場所によってはまだ樹液の出てない箇所もあるのだが、頭上1メートルに僅かに染み出す樹液に黒い姿が確認できた。遠目であっても”それ”だと判る。

樹液に何かいる!
樹液に何かいる!



近くに落ちている枝を利用して個体を手前に導いてみる。手にとって確認してみると2014年初となるコクワ♂が確認できた。何の変哲も無い小さなコクワであるが、シーズン最初のコクワは特別なものを感じるし、特に今年は昨年までの自分とは状況が大きく異なるので、より特別なものを感じる。確認したコクワに感謝しリリースする。

2014年、最初のコクワ
2014年、最初のコクワ




探索としては短いかもしれないが、今の自分にとっては、今回フィールドに出ることが何よりも大きな意味があったので充分満足できた。

「人生いろいろ」

誰かの歌であったり、誰かの答弁だったかも知れないが、人それぞれの人生がある。私も改めて今後の可能性を否定せず、夢と現実を見て行きたいと思えた大変有意義な1日であった。


成績:コクワ♂×1
(確認後、リリース)

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