2012.12.08(土)へっぽこ遠征inタイ王国(3日目)
海外・タイ王国 9:00AM 晴れ 33℃ 同行者:うしやんさん(タイ王国在住)

タイ王国遠征、3日目の朝。

睡眠充分。快晴のタイ王国の朝を迎える。窓の外は夏の太陽がギラつき気温は既に30℃近くであるが、湿度が低いせいか清清しい。まずは朝食を取ろうと、うしやんさんと約束している食堂へと向かう。

快晴のタイ王国
快晴のタイ王国



食堂に着くとうしやんさんの荷物は置いてあるのだが、姿は見えない...。おそらく手に入れたばかりの魚眼レンズが楽しく、どこかで撮影に夢中になっているのだろう。・・・と、うしやんさんのケースにはすでにヒメカブト♂が収められている。どうやら昨晩中に宿の外灯に飛来した個体の様である。時間があるので私もヒメカブトの撮影を行う。

いきなりヒメカブト♂
いきなりヒメカブト♂



暫くすればうしやんさんは戻ってくるだろうと思っていたのだが、なかなか戻ってこない...。とりあえず「旅の指さし会話帳」を使用して、朝粥をオーダーする。するとタイ語で、具は鶏か豚のどちかを希望するか?と言われたので今回は豚を選択した。鶏も気になるので明日にでもオーダーしてみたい。運ばれてきた豚粥を食べてみると、最高に美味しかった。やはり朝食は粥に限る。

豚粥
豚粥




うしやんさんと合流後、早速「ご神木」を目指して出発する。昨日はギラファノコやモウホツヤが確認できたので、本日も非常に楽しみである。

ご神木へと向かう
ご神木へと向かう


いつもの看板を確認し画像を得る。うしやんさんに「毎回同じ写真撮って飽きないの?」と聞かれたが、日本に住む自分にとって、まず見ることの出来ないモノなのでやはり気になってしまう...。

定点カメラ...
定点カメラ...



順調に林道を進み、目的地に到着。この場所は、鬱蒼としたジャングルの中ではなく、林道沿いに生えている単独の樹木になる。やはり日当たりが良く、風通しの良い場所というのは日本と共通している。・・・この車を降りる瞬間の高まりが堪らない。

目的地到着!
目的地到着!



早速チェックしてみると、樹の高い場所にモウホらしきクワガタが歩いている。見た感じ周辺にはギラファの影が見えないので、とりあえずロッドで個体を落としてみる。

モウホか?
モウホか?



落下した個体を確認してみると、やはりモウホツヤ♂であった。昨日同様に短歯型であった。この場所ではモウホツヤもオニツヤも短歯型ばかりであるが、昨日の樹液をかじるシーンを見た限り、勝手な憶測であるが長歯型より短歯型の方がこの周辺には適している様に感じる。幼虫時代の栄養摂取状況が成虫時の個体の大きさに関係している事は理解しているが、この周辺の事情を見た感じではそんな気がしてしまった。

タイ王国・モウホツヤ♂
タイ王国・モウホツヤ♂



ひと通り、樹の高い場所をルッキングしてみたが大型個体の影は見られないので、視点を変え、樹皮めくれや洞などをチェックしてみる。すると樹皮の隙間に小さなクワガタらしき物体が潜んでいる...。チェリフェルネブトだろうか?

樹皮の隙間に小さなクワガタが...
樹皮の隙間に小さなクワガタが...



掻き出し棒にて確認してみると、小さなヒラタ♂が出てきた。・・・それにしても極小サイズのヒラタである。日本では偶に見掛ける事もあるが、このタイ王国のヒラタは日本以上に大型になるので、ここまで小さなヒラタは逆に新鮮に映った。

タイ王国・ヒラタ♂
タイ王国・ヒラタ♂



更に別の場所にも極小のクワガタが潜んでいるので、掻き出してみる...。

もっと小さなクワガタが...
もっと小さなクワガタが...



掻き出した個体を確認してみると、こちらはチェリフェルネブト♂であった。このチェリフェルネブト、タイ王国ではオオクワの様な迫力ある個体も存在する中、日本的ネブトサイズのチェリフェルに親近感を覚える。

タイ王国・チェリフェルネブト♂
タイ王国・チェリフェルネブト♂



別の洞を覗いてみると、サソリがこちらを威嚇していた。日本と違ってサソリが普通に確認できるのは楽しい反面、むやみに素手を洞に突っ込むようなマネは危険である。因みにタイ王国は毒蛇も多数生息している...。

サソリが威嚇している...
サソリが威嚇している...



どうやら本日は大型個体の確認は出来ない様であるが、昨日発見できなかったヒラタやチェリフェルネブトが確認できたので嬉しい。やはりこの「ご神木」は素晴らしい。3年間この樹に夢を見させてもらっていると感謝したい。

素晴らしいご神木
素晴らしいご神木



それにしてもこの「ご神木」、何という樹の名前なのだろうか?他の場所でクワガタやカブトムシの集まる「タクヤックゥ」とは全く異なる樹である。

この樹なんの樹?
この樹なんの樹?


うしやんさんと、「ご神木」以外のポイントも探してみようと周辺の新規開拓を試みる。昨日、今日とクワガタの確認が出来ているので、気持ち的に随分と余裕がある。こういう時にいつも出来ない事を行っておきたいと林道を進む。・・・しばらく進むと開けた場所に出た。

新規開拓を目指す
新規開拓を目指す



低い草木しか存在しないのだが、その分普段気にしてないものが目に入ってくる。なんだかそれが凄く新鮮に映る。

アゲハ♂♀
アゲハ♂♀



小高い丘に登ってみる。すると“開けた場所”と感じていた場所は、以前は多くの樹が生えていた場所であった事が窺える。最近になって伐採され開かれた様であり、おそらく果物か野菜を植える場所になるのであろう。そう考えると、先ほどの「ご神木」もこの様な対象にならない事を願いたい。

伐採は進む...
伐採は進む...



伐採された切り株から、ひこばえが生えている様であるが、樹はまだ生きているのだろうか?

ひこばえ
ひこばえ



そのひこばえの所々に何か小さな虫が佇んでいる。うしやんさんが最近チェックしているツノゼミの様である。

ひこばえに何か居る?
ひこばえに何か居る?



そのツノゼミを良く見てみると、普段見かけるツノゼミと随分と異なる格好をしている。ツノゼミも見る種類によって体型や色合いが、かなり違うので興味深い虫だと思う。

タイ王国・不明ツノゼミ
タイ王国・不明ツノゼミ



・・・ジャングル内を歩き回り、腹が減ったので昼食タイムにする事にした。


実は今まで立ち寄っていた美味しい「カーオ・カー・ムー」を出す店が閉店してしまったので、ここでも新規開拓を目指す。・・・考えてみればクワガタのポイントにしても食堂にしても無くなったら、新しい場所を探すしかないのであろう。

本日の昼食場所
本日の昼食場所



「バミー・ナーム」をオーダーする。“バミー”とは黄色い玉子麺であり、日本の中華麺とほとんど変わらない。“ナーム”とは“汁あり”を意味する。因みに汁無しは“ヘーン”。これで30バーツ(約90円)。日本で食べるラーメンとは少々異なるが、醤油ベースの味付けで美味しい。

バミー・ナーム(汁あり玉子麺)
バミー・ナーム(汁あり玉子麺)




昼食後、近くの湖に立ち寄ってみる。今まで車で通り過ぎる程度であったが、改めて確認してみると広大で美しい事に気付く。タイ王国では小さな溜池であれば護岸工事のされてない場所も多く、水生昆虫の可能性も高いかも知れない。

美しい湖
美しい湖



色々と気になるので、別の溜池にも寄ってみる。すると見た事も無い大きなカワセミ(らしき鳥)が佇んでいる。南西諸島で見掛けるリュウキュウアカショウビンより更に大きい。・・・もっと鮮明な画像を得ようと近付いてみたが、敏感に飛び去ってしまった...。

大きなカワセミ...?
大きなカワセミ...?



やはりゲンゴロウの存在が気になるので、ペットボトルにてトラップを作製してみる。・・・とりあえず試さない事には何も見えてこないので、出来る事はチャレンジしてみたいと思う。

即席にゲンゴロウトラップを製作
即席にゲンゴロウトラップを製作


少し時間を置いてからトラップを確認してみると、見知らぬ魚だけ入っていた...。いきなり結果が出ないことは承知の上であったが、次回以降も機会があれば積極的にチャレンジして行きたい。

魚が入っていた...
魚が入っていた...


・・・タイ王国遠征3日目もそろそろ夕暮れを迎える。宿に戻り空を眺めてみると、美しい朱色に染まっていた。

美しいタイ王国の夕暮れ
美しいタイ王国の夕暮れ



今晩の夕食は「パッタイ」。最近はカーオ・カー・ムーやカーオ・マン・ガイなどを好んで食べているが、このパッタイはタイ王国の屋台食の代名詞であり、クァイティアオと呼ばれる米の麺を使用した“タイ風焼きそば”と言えるだろう。砕いたピーナッツの食感が絶妙で、何を食べるか迷うような時は確実にオススメのタイ料理である。この宿のパッタイは美味い。

絶品パッタイ
絶品パッタイ




夕食後はHIDライトトラップに移る。昨日のポイントとは別の場所にて照射を開始する。今晩も「うしやん号」の車のバッテリーから直接電源を取り、照射していく。車を横付けできる場所であれば長時間の照射が可能となる為、現時点でこのHIDハンディライトを使用するには、この方法が一番であろう。

マハル照射!!
マハル照射!!



ライトを点灯してすぐに大きな影が飛来したので確認してみると、“巨大過ぎる”キョジンツユムシであった。画像の手の大きさと比べて頂ければと思うが、とにかく巨大である。このタイ王国では結構ライトトラップ時に見掛けるのだが、これが宿のライトに飛来しようものなら、30センチほどの巨大トッケイがこのキョジンツユムシを丸呑みする衝撃シーンを見る事が出来る...。

デカ過ぎる...(Pseudophyllus titan)
デカ過ぎる...
Pseudophyllus titan




今晩も月齢は悪くないものの虫の飛来は少ない...。昨晩に比べれば湿気があるせいか、羽虫などの飛びはそれなりに多いかも知れないが、12月はタイ王国でも虫の薄い時期だと感じる...。

いつものセミ
いつものセミ



そんな中、ようやく本日の第一甲虫が飛来した。普段だったらあまり興味が無いのだが、目的種の飛来が無い事もあって数枚の画像を得る...。

ゴミムシ
ゴミムシ



タイ王国でライトトラップを行うと多くのミツバチが飛来する...。手元のLEDライトで照らそうものなら、こちらに向かって飛んでくるので少々怖い...。気にしなくても良いかも知れないが、、、こわい...。

こわいミツバチ
こわいミツバチ



照射を開始して1時間30分が経過した頃、雨が降り出してしまった...。夜空には所々に星が見えるので厚い雲ではないのだろうが、結構な勢いで雨粒が落ちてくる。

雨が振り出した...
雨が振り出した...



・・・しばらく様子を見たのだが、止む気配が無いので、今晩のライトトラップを終了する事にした。




宿に戻り、時間に余裕があるのでレストランにてうしやんさんと、飲み物を飲みながらゆっくりと話をする事にした。今回は日本よりノートPCを持ち込んでいたので、ネットに繋げ自分のサイトなどをタイ王国から閲覧してみる。

宿のレストランで歓談
宿のレストランで歓談



タイ王国に滞在中は、夜間ライトトラップがあるので終了後は疲れて休む事が多いのだが、今晩は時間に余裕があるので普段以上にうしやんさんと話をする事が出来た。車の移動中とはまた違った“まったり”した雰囲気で話が出来たのだが、こういう時間はもっとあっても良いのかも知れない。

まったりモード
まったりモード



・・・うしやんさんと話をしていると、いきなり天井から巨大なトッケイが落下してきた。ヤモリの大きさが規格外なので、ドリフのコントでいう“天井から忍者が落ちてくる”イメージで、メチャメチャ驚いたが、面白かった。

コントの様にトッケイが落下...
コントの様にトッケイが落下...



・・・タイ王国遠征の3日目も楽しく過ごす事が出来た。改めてこのタイ王国をアテンドして下さるうしやんさんに大感謝である。


・・・明日はタイ王国最終日であるが、それなりに探索は出来そうなので、最後までタイ王国を満喫したい zzz



成績モウホツヤ♂×1 チェリフェルネブト♂×1 ヒラタ♂×1 ヒメカブト♂×1
(確認後、最終日にリリース)

4日日へ

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