2010.11.05(金)へっぽこ遠征inタイ王国(2日目) 海外・タイ王国 9:00AM
晴れ 30℃ 同行者:うしやんさん(タイ王国在住)
バンコク都の朝を迎える。窓の外は晴天であり、近代的な高い建物が並んでいる。タイ王国遠征2日目は北部に向かって移動するので、身支度を整え宿をチェックアウトする。
 バンコクの朝
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まずは朝食。タイ王国はどこでも屋台が立ち並んでいて、食べる事に苦労しない。すぐ近くには今年、大規模なデモを繰り広げた“赤シャツ”の被害にあったテレビ局も大きくそびえ立っている。
 朝食を屋台で
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今回は「カーオ・マン・ガイ」を選択した。見た通り蒸し鶏のご飯である。ライスは出汁で炊き込んでいるので、しっかりと下味は付いていて食べやすい。朝食にはちょうど良い一品であった。
 カーオ・マン・ガイ(蒸し鶏のせ飯)
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うしやんさんの運転にて、タイ王国北部へと移動を開始する。移動距離としても数100kmになるので、高速道路を利用する。どうやらタイ王国にもE.T.Cの様な自動料金収受システムがある様だった。
 タイ王国の高速もETC的
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バンコク都を抜けていく。改めて昼間にバンコク都を通ってみると、日本の都市部と変わらないほど近代的な印象を受ける。
 近代的なバンコク都
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暫く車を走らせると、うしやんさんが「確かこの辺に・・・。」と言って、何かを探し始めた。
・・・すると、巨大なウルトラマンの顔が現れた。これが何を意味するかというと、タイ王国でウルトラマンなどを手掛けるチャイヨープロダクションと思われる場所である。私は大の昭和ウルトラマンシリーズ(光の国シリーズ)が好きなのだが、マニアからみると興味深い場所なのである。実はこのタイ王国、ウルトラマンを始め特撮物など版権絡みで“いわくつき”の話も多いのだが、個人的にはこの場所を訪れることが出来て良かった。
 捜し求めていた「チャイヨープロダクション」
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車を進めると遠くに建築中の大きな仏像が確認できた。この様な風景を目にすると、いかにもタイ王国という印象を受ける。
 巨大な仏像建築中
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途中、飲み物調達のためセブンイレブンに立ち寄る。毎度の事だが、タイ王国ではセブンイレブンが多く存在し、非常に重宝する。
 やはりセブンイレブン
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店内は日本にお馴染みの菓子関係が多く並んでいる。タイ王国にはグリコが進出しており、グリコ率は非常に高い。しかもタイ王国オリジナル商品が多く、それがまた美味しい。
 グリコ天国
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レジにて支払いを済ませると、なにやらシールを貰った。ドラえもんのキャンペーンをやっている様であった。うしやんさんが集めている様なので、全て差し上げた。
 キャンペーン中
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そろそろ昼食の時間という事もあり、うしやんさんが以前食べて美味しかったパッタイ屋があるというので、迷わず入店する。オーダーし、運ばれてきた「パッタイ」を食べる。・・・腹が減っていた事も手伝って、2皿平らげてしまった。やはりパッタイは最高である。
 昼食はパッタイ
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昼食後、樹液場や今晩のライトトラップ設置場探しを始める。
山に入ると、どこにでも虫が居そうな雰囲気はあるものの、タイ王国いえどそう簡単には結果は出ない。考えてみれば、他に競合する採集者が居ないので、目的地で採集者とバッティングする心配は全くないのだが、日本とは全く樹木も異なるので目星を付ける事が困難である。過去数回訪れたタイ王国で、唯一知っている樹は「タクヤックゥ」のみであるが、見渡してもそれらしき影は確認できない。因みにアカメガシワも多く存在するのだが、日本の離島の様にクワガタが集まっている風景は見掛けない。
 本格的に探索開始!
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あちらこちらと移動してみるが、なかなかクワガタの姿は確認できない。その後、以前うしやんさんが大きなヒラタを確認したという樹に行ってみる事にした。1年中暖かいタイ王国では、同じ場所でも時期が異なるとクワガタが発生してない事もあるのだが、その場所を訪れてみるとすぐに大きなヒラタ♂の亡骸を確認することが出来た。目視では軽く70_を超えている大型個体である。
 巨大ヒラタの亡骸
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うしやんさんと巨大ヒラタが活動していたと思われる樹の上部を目を皿にして探していく。すると頭上1メートルの辺りに樹液の出ている箇所があり、大きな樹皮めくれの隙間から大きな黒い影が見え隠れする。うしやんさんが慌てて車から脚立を用意する。
 頭上1メートルに樹液
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脚立を上り黒い影を確認してみると、“超巨大なクワガタ”であった。樹皮めくれの中には他のクワガタも数頭居る様である。興奮を抑えながら観察を続けてみる。
 超巨大な物体が!
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すると巨大クワガタは、こちらの存在に気が付いたらしく逃げ始めたのだが、あまりの巨体に隠しきれない様子が滑稽であり、タイ王国の大自然を感じる。私は今までこれほどまで大きなドルクスを見た事がない。
 隠しきれない!
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どれほどの大きさなのか、普段は個体のサイズに全く拘らない私も手に採り、サイズを測ってみる事にした。ノギスが無いので正確には測定できないが、90_を超えている個体であった。今年7月にこのタイ王国でギラファノコ100_を確認した時も驚いたが、この個体はドルクスだけに存在感が非常に際立っており、「大顎で挟まれたらヤバイ!」という緊張感漂う個体であった。この個体も感謝しつつ、すぐにリリースした。
 タイ王国・ヒラタ♂(90_以上)
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その後、ゴホンヅノカブトの存在を意識して竹林を探索してみたが、虫の気配すら感じられなかった...。
 竹林を探索
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夜の帳が下り、昼間に決めておいた設置場所にてライトトラップを開始する。タイ王国は11月に入っても寒さは感じない。いつもと違うこの場所で、どの様な飛来があるか楽しみである!
 ライトトラップ開始
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ライト点灯と共に蛾は多く集まってくる。・・・少しするとコガネ系の甲虫が飛来した。
 甲虫の飛来
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ライトの影響なのか?ゴミムシ系も歩行状態で多く集まってくる。
 小型の甲虫が多い
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・・・暫くすると、重量感のある大型甲虫が落ちてきた。慌ててカメラを用意する。
 大型甲虫飛来!
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ヒメカブト♀であった。日本のカブトムシより小型であり、見た目の印象は丸っこい。
 タイ王国・ヒメカブト♀
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シートも定期的に確認していく。するとハンミョウの姿があった。タイ王国には多くの種が生息している様なので、機会があれば確認してみたい。
 タイ王国・ハンミョウ
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ライト付近に大型甲虫が飛来した。確認してみるとヒメカブト♀であった。どうやら状況的に個体数は多い様である。
 ヒメカブト♀は多い
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うしやんさんの車に少々変わったカマキリの姿があった。子供の頃、図鑑などで“世界のカマキリ”といった花の様に真っ白いカマキリを見てトキメいた事を思い出す。このカマキリ、頭部が特徴的で日本のカマキリと異なりハート型の頭部であった。
 タイ王国・カマキリ
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なにやらヒメカブトと異なる甲虫の落下音が聞こえたので探してみると、巨大なコメツキが佇んでいた。やはり異国のコメツキは大きさが桁違いである。
 巨大コメツキ
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しばらくヒメカブト♀の飛来が続いたが、ようやくヒメカブト♂が飛来した。小型という事もあって、パッと見では日本のカブトムシと見間違うほど似ている。
 タイ王国・ヒメカブト♂
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・・・ライトのバッテリーが続く限り照射を続けたが、時間切れとなってしまった。今晩はクワガタの飛来は無くヒメカブトのみであったが、新規開拓地でのライトトラップだったので楽しかった。またのチャンスがあれば違うシーズンに行ってみたい。
 全てリリース
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・・・なにより、うしやんさんと色々な話をしながらタイ王国という異国で、リラックス出来た事が一番の収穫だったかも知れない。先月の沖縄本島遠征が不甲斐なかったので、非常に良い気分転換になっている。
明日は更に北部を目指す。楽しみだ!...zzz
成績:ヒラタ♂×2 ♀×1 ヒメカブト♂×1
♀×7 (確認後、全てリリース)
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