2010.08.20(金)
関東甲信越・某所 21:00PM 曇り 27℃

前回の探索で、どうしても気になっている樹液場があったので、改めて足を運んで確認してみることにした。この気になっている場所は、昨年より単独に探索を進めている場所であり、いま自分の中で一番“樹液オオクワ”の可能性を感じている。

里山に向かう
里山に向かう




・・・目的地に到着する。

里山であるその場所はひっそりと静まり返っており、いまだ夜の山に入る事に恐怖心を覚える。実は過去にもこの場所は何度か訪れていたのだが、林道の入り口にて恐怖心に勝てず、引き返したことが何度かあった。ただ、今回はそれで諦めてしまうと時期的にも厳しくなってくるので、夢の確認という意味でも安全第一に林道を進むことにした。

正直、怖い...
正直、怖い...



LEDライトと高所の洞確認用の脚立を持って里山の斜面を登っていく。

これだけでかなりの負担であり、今年は猛暑という事もあってか、すでに汗だくになっている。

コクワは活動中
コクワは活動中



下草に足をとられながら何とか気になっているクヌギに近づいていくと、今まで樹液の出てなかった樹も良い雰囲気になっており、前回以上にコクワの姿も多く確認できる。

樹液も良く出ている
樹液も良く出ている



この周辺は大きな樹皮めくれが数多く存在するので、樹液が出始めたら夢への可能性が大きく膨らむと、昨年の冬見の下見から感じていた。
周辺の環境から見ても「ここに居なければどこにいるんだ...。」と心の中で叫びたいほど、自分の中でやっと辿り着けたポイントでもあった。

気になっている樹皮めくれ
気になっている樹皮めくれ



前回から引き続きかなりの樹液量であり、独特の甘酸っぱい匂いが漂っている。雰囲気だけは満点である。

ダラダラ樹液
ダラダラ樹液



時おり大きめのコクワ♂を見ると一瞬ドキッとするのだが、流石にそのシルエットで判別つくのが悲しいところである。

コクワは多い
コクワは多い



探索を続けていくとノコ♀かと思ったら、ちょっと変わったコクワ♀であった。体の一部がチャイロマルバネ並みに赤いのである。特殊個体か?と一瞬驚いたが、普通のコクワ♀の様であった。記録用の画像を得て、すぐにリリースする。

一部分が赤いコクワ♀
一部分が赤いコクワ♀



大量の蚊に追いかけられながら樹液場を確認していく。そして本日の大本命の樹に到着する。

前回探索時に存在を確認した地上7〜8メートルの高さの洞を見上げると、洞周辺を甲虫がうろついている。
今年最初で最後のチャンスと思い、脚立を持参して試みる事にした。それだけ自分なりに可能性と手応えを感じていた。

本命ポイント
本命ポイント



・・・しかし、


現実とは残酷なもので、持参した長脚立を最大限に活用しても、頭上の洞までまだ距離があった。・・・これには本当にショックだった。

脚立を掛けたのだが...
脚立を掛けたのだが...



脚立を上りきった場所から洞を確認してみると、洞の周辺は樹液が出ており、雰囲気は非常に良いと感じる。

しかし、これ以上の詳細は確認できない。改めてこの場所から樹を登る手段も考えたが、やはり万が一を考えると無理は禁物だと感じた。

良い表現が見つからないが、これが“へっぽこ流”だと自分自身に言い聞かせ、撤収する事にした。これが現状なのである。



帰宅途中、いろいろな事を考える。「もし樹を登って洞の中を確認したら、、、」もしかしたら主は居たかも知れない。しかし洞の中を確認できなかったとしか言い様がない。今改めて思うのは、樹液採集にてオオクワを確認するというのは本当に凄い事だと感じる。私は未だに樹液でのオオクワを確認できない。これは紛れもない事実であり、やはり私は“へっぽこ”なのであろう。

今まで活動を続け、どれだけ樹液オオクワに近づけたか分らない。

それでも樹液オオクワに、1ミリでも近づく事が出来ているのであれば、今後も夢を諦めずに活動を続けて行きたい。


成績:コクワ♂×3 ♀×3
(確認後、全てリリース)

採集目次に戻る