2010.04.15(木)へっぽこ遠征inタイ王国(1日目)
海外・タイ王国 9:00PM 晴れ 30℃ (暑い) 同行者:うしやんさん(タイ王国在住)

昨年12月に遠征したタイ王国。3月末にそのタイ王国遠征の模様を綴った「クワガタマガジン50号」が発売されたので、タイ在住のうしやんさん達にお持ちしようと、4ヶ月振りのタイ王国遠征を敢行する事になった。前回の遠征時は乾季の中、モウホツヤクワガタやチェリフェルネブト、ヒメカブトを確認することが出来たが、今回は暑季に入る時期との事なので、前回とはまた違った種が確認できればと思う。

4ヶ月振りのタイ王国
4ヶ月振りのタイ王国
(熱帯モンスーン気候。言葉はタイ語。面積は日本の約1.4倍。人口は約6200万人。仏教95%を占める。)



まずは海外遠征として成田空港に向う。今回もパスポートを忘れてはならない。それ以外で大事な事といえば海外の場合、電源コンセントの仕様が国ごとに異なるので、変圧器や現地仕様のプラグが必要になる。因みにタイ王国の「電圧は220V・周波数50Hz」になる。

海外遠征の必需品
海外遠征の必需品



成田空港にて搭乗手続きを行う。今まで国内離島遠征にて航空機を利用しているせいか、国際線でも殆ど変わりなく手続きは進む。

成田空港
成田空港



成田空港からバンコク国際空港まで約6時間。感覚的には乗り継ぎ時間入れた沖縄県・与那国島に行く様な感じで、諸々何とか我慢できるレベルである。座席は当然エコノミークラスになる。搭乗時刻が迫ってくると、座席指定されているものの搭乗口前は長い列が出来るのだが、残念ながら某大陸の方々は全く列に並ばず割り込みばかりを繰り返している。その国の人は私の前にも堂々と割り込んできたので、日本語で文句を言ったら居なくなった。ダメなものはダメなのである。

バンコクまで6時間
バンコクまで6時間



飛行機は定刻通りに飛び立つ。前座席に付いているモニターを見ると現在地が確認できる。奄美大島、徳之島、沖永良部島、沖縄本島、南大東島、石垣島、西表島、与那国島...。赤い線で書かれた飛行経路を見て、今まで自分が遠征してきた軌跡を見ている様でもあった。

南西諸島を通過中
南西諸島を通過中



機内食が運ばれてきた。前回は「たいめいけんカレー」だったので、今回は「たいめいけんハヤシ」をチョイスした。最近のJALは経営が悪化しサービスが悪くなったと聞いていたが、今までと全く変わらない気がした。個人的にJALは気に入っている。

JAL機内食
JAL機内食



成田空港を発って数時間。すでに台湾上空に達している。台湾といえば、過去に“某格闘ゲーム”の日本代表として台北や高雄にて行った事はあるのだが、チャンスがあればクワガタ探索を行ってみたい場所である。

台湾上空
台湾上空



・・・食事を取ったせいか、少し眠くなってきたので仮眠を取ることにした。






成田空港を発って約6時間30分。どうやら30分ほど到着が遅れてしまった様だが、何とかタイ王国バンコク国際空港に到着する事が出来た。

前回のおさらいになるが、「バンコク」と一言でいっているが、儀式的正式名称としては、「クルンテープ・マハーナコーン・ボーウォーン・ラッタナコーシン・マヒンタラーユッタヤー・マハーディロッカポップ・ノッパラッタナ・ラーチャターニー・ブリーロム・ウドムラーチャニウェット・マハーサターン・アモーンピマーン・アワターンサティット・サッカタッティヤ・ウィッサヌカムプラシット」という、復活の呪文並みに長い。それで通称「バンコク」という事になるらしい。

バンコク国際空港、到着
バンコク国際空港、到着



そのまま荷物を受け取る前に入国審査を受ける。前回の遠征時はここで1時間ほど掛かってしまったが、今回はものの数分で通る事ができた。前回は何枚も写真を撮られ、何だか悪人扱いされている様な気持ちになったが、チェックする人にかなり左右される気がする。

入国審査を受ける
入国審査を受ける



荷物を受け取ったあとは、うしやんさんとの合流となる。すでに飛行機の到着が遅れているので、この時点でかなりお待たせしているので、小走りにて待ち合わせ場所に向う。

預けた荷物を受け取る
預けた荷物を受け取る



無事にうしやんさんと落ち合う事ができた。このタイ王国ではうしやんさんが居なければ何も出来ないので、本当に頼りになる。4ヶ月振りの再会を果たした次の瞬間、人生の中でもなかなか味わえない様な衝撃を受ける事になった。うしやんさんが持参したプラケースを覗いてみると、度肝を抜かれる甲虫が佇んでいた。なんとテナガコガネ♂が入っていたのであった。

当然、日本では生きた個体(ヤンバルテナガコガネ)をお目にかかれる機会はないのだが、うしやんさんによると先日のHIDライトトラップにて飛来したのだと言う。・・・おそるべしタイ王国である。

幻のテナガコガネ
幻のテナガコガネ
(2010年現在、タイ王国内ではテナガコガネの採集に関して、特に規制は無い様である。)




・・・もう既に日付をまたぐ時間帯だったので、宿泊場所へ向う。それでも途中、雰囲気のある外灯だけは確認してみる。タイ王国という場所だけに、未知なる個体が確認できる可能性もあるので、虫の姿が見れるだけで楽しいと感じている。

タイ王国の外灯探索
タイ王国の外灯探索



外灯をチェックしていくと、いくつか甲虫の姿を確認することが出来る。この時期に外灯回りができる事に幸せを感じる。

コフキコガネか?
コフキコガネか?



何気なくLEDライトに反射する方向に目をやると“水牛注意!”の様な標識が立っていた。夜間なので周辺の状況が全く分からないが、田園風景が広がっているのだろうか?

水牛注意?
水牛注意?



・・・ある程度探索を行い初日は時間切れかと感じていると、ある外灯下に赤く光る物体が見えた。最後のチャンスとばかりに車を停め、確認してみるとサイカブトが引っくり返っていた。観た感じ日本の南西諸島でも見掛けるタイワンカブトとそっくりであったが、タイ王国遠征初日としてサイカブトを確認できた事は幸運であった。

タイ王国・サイカブト
タイ王国・サイカブト




その後数時間掛けて宿泊地まで辿り着く頃には、現地時間でも深夜2時30分を回っていた。宿に着く前にタイ王国に多く存在するセブンイレブンに立ち寄り、好物のプリッツ“ラーブ味”を数個買い込んだものを口にする。やはりピリ辛のこの味は最高に美味しい。タイ王国に来る方がいればオススメである。

タイ王国と言えば、プリッツ“ラーブ味”
タイ王国と言えば、プリッツ“ラーブ味”



ここで気がついたのは日本から持ち込んだ自分の携帯電話を見ると自動で現地時間に変換されており、タイ王国時刻と日本時刻の両方が確認できる様になっていた。これは非常にに便利な機能だと感じる。たしか昨年12月に遠征した際にはこの変換がされてなかったが、何か仕様が変わったのだろうか?・・・それにしても眠いと思ったが、日本時間であれば午前4時30分であり、眠いはずである。

自動で現地時間に変換
自動で現地時間に変換



とりあえず初日は明日に備え休む事にした。明日から本格的に樹液回りやHIDライトトラップも行う予定なので楽しみである。 ...zzz



成績サイカブト♂×1
(確認後、リリース)

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