ご注意!

2015年5月1日、石垣市条例で、チャイロマルバネクワガタヤエヤママルバネクワガタヤエヤマノコギリクワガタ採集禁止となりました。詳細は、石垣市サイトにてご確認下さい。


2009.11.06(金)へっぽこ遠征in先島諸島(1日目)
沖縄県・石垣島 4:30AM 晴れ時々雨 28℃

昨年はあえて“冬の野外活動”をテーマとして12月に石垣島遠征を行ったが、今回は例年通り11月に石垣島遠征を行うことにした。感覚的に石垣島のヤエヤママルバネの発生ピークが以前より遅くなってる気がするので、タイミングとしては良い頃合なのかも知れない。おそらく他の採集者の方々も多いと思われるが、運が良ければ今年こそ元気な個体を確認したい。

八重山諸島・石垣島
八重山諸島・石垣島



まずは羽田空港。今回も羽田空港→石垣島間の直行便が予約できたので運が良かった。ただし6時30分に羽田発なので、早朝の5時に羽田空港に到着する。朝一番という事で空港内ロビーも閑散としている。

早朝の羽田空港
早朝の羽田空港



搭乗手続きを行おうと思っても、空港がまだ起きてない。。。

まだ搭乗手続きができない
まだ搭乗手続きができない



・・・その後、システム開始と共に搭乗手続きを行う。窓の外を見ると、やっと夜明けという感じで朝焼けが広がっている。

夜明けの羽田空港
夜明けの羽田空港



飛行機は順調に離陸すると、この時期のお楽しみである富士山が見え始めた。今回も良く晴れているので、非常に存在感のある美しい富士山を見ることが出来た。

日の丸と富士山
日の丸と富士山




・・・羽田空港を発って、約3時間30分。石垣空港に到着した。


“おーりとーり”のオブジェを見ると“石垣島”を実感する。これまで幾度と足を運んだ離島であり、ここから更に与那国島まで飛んだ事ある。気が付けば5年連続でこの石垣島に遠征できる喜びは大きい。

おーりとーり
おーりとーり



・・・荷物を受け取り、レンタカー屋へ向おうと空港の外に出ると、まさかの大雨だった。

しかし、土砂降りでも空は明るいので、感覚的にいつもの“南国特有であるスコール”だと感じ、それほど気にはならなかった。

外は大雨だった...
外は大雨だった...



レンタカーの手続きを終え、ハンドルを握る。・・・気が付くと、先程までの土砂降りは止みいつしか南国の太陽が照らし始めた。まずはコンビニに向い身支度を整える。いつもながら、石垣島はコンビニが多いので本当に助かる。

とりあえずコンビニへ
とりあえずコンビニへ



ふと隣に停車している車を見ると「沖縄プロレス」の宣伝カーであった。何度か沖縄周辺に遠征している中で、一度は観に行ってみたいと思っていた団体である。タイミング的に石垣島巡業の様で、日程を確認してみると残念ながら遠征最終日の飛行機の時間と被っていた。機会があればいつか観戦してみたい。

観に行きたい!
観に行きたい!



コンビニにて昼食を購入する。当然ポークサントを購入する。南西諸島遠征では“お約束”なほど、自分の中では定番になっている。内容としてはそれほど手の込んだものではないが、スパムソーセージに南国を感じ、おにぎりという部分に遠足気分も味わえるので気に入っている。

いつもの定番
いつもの定番


朝一番で羽田を発ち石垣入りは午前中になるので、初日からそれなりに時間は取れるのが嬉しい。レンタカーを走らせ目的地周辺まで来ると、いつもの石垣島の風を感じることが出来た。昨年は12月という事で少々無理があったが、今年はチャイロマルバネの発生時期としても良い頃合なので楽しみである。

1年ぶりの探索
1年ぶりの探索



早速林道を進んでいく。久々に昼間のルッキングになるので新鮮味すら感じる。11月であるが、南国の日差しは気持ちが良い!

見慣れないトカゲ
見慣れないトカゲ



よくありそうなシチュエーションとして“ススキに付くチャマル”というものがあり、絵的に欲しい所だが贅沢いってられないので、言うほど簡単ではないチャイルマルバネを探していく。チャイルマルバネは大発生する年があると聞いた事があるが、この数年間で乱舞するほどの光景を観たことがないので、そこまで個体数が多いとは感じられない。

チャマル探索開始!
チャマル探索開始!



路上やススキ、そして飛来する個体がリュウキュウマツの枝先に付いたりもするので確認していく。感覚的にはヒメオオに似たルッキングである。

リュウキュウマツも確認していく
リュウキュウマツも確認していく



暫くすると黒い物体を確認した。よく見るとクロカタゾウムシのペアであった。これも石垣島らしい虫だと感じる。“鉄アレイ”とはよく言ったもので、非常に個性的な形をしている。

久々の鉄アレイ
久々の鉄アレイ



更に「イシガキヨナグニゴマフカミキリ」も多く確認できる。これも以前、石垣島遠征でご一緒したるどるふさんより伺ったカミキリで“へっぽこ”的に殆ど判らないカミキリの名前で、唯一長い名前を覚えているカミキリである...。

石垣島・イシガキヨナグニゴマフカミキリ
石垣島・イシガキヨナグニゴマフカミキリ



天候もすっかり回復して気温も随分と上がってきた。イワサキセミも多く鳴き始め、石垣島らしさをより感じながら探索を続けて行く。

11月でもセミは多い
11月でもセミは多い



側溝に何やら蠢いているので目をやるとサソリモドキであった。基本的には夜行性なので、おそらく夜間活動していた個体が側溝から出られなったのだろう。これも南西を感じる生き物であるが、正直あまり良いものではない。

超獣・サソリモドキ
超獣・サソリモドキ



・・・探索を続けていると一台の車が近付いて来て、声を掛けてくれる方が居る。インセクトマートいっぷく王子氏であった。状況をお伺いすると、すでに素晴らしい成果を出されていた。流石という感じであった。少しお話をさせて頂くと、“インセクトマートの看板”を背負っている以上、ハードルを下げられないというプロとしての意識を伺い、改めて意識の高さを感じることが出来た。自分にとっては雲の上の様な方なので、お話できただけでも光栄な限りであった。


・・・探索を続けること数時間。やはり簡単にはチャイロマルバネを見付ける事は出来ない。他にも採集者と数名すれ違ってるので、チャイロマルバネを見付けられる確率は、より下がっているのかも知れない。チャイロマルバネの発生時期としては少し遅かったかも知れないが、天候も良く採集条件としては良いと思われるので、根気よく探索を続けていく。

あちこちルッキングを行っていると、崖の途中に生えているススキに赤っぽい甲虫がとまっているのが確認できた。まさに“ススキに付くチャイロマルバネ♂”である。一気にテンションがあがる。・・・但し、崖の途中という場所なので非常に条件は悪い場所に付いている。個体が飛び立ってしまう前に5メートルの長網をセットして捕獲を試みる。しかし、あと少しで網の先が届くというところで、一瞬個体から目を放した隙にチャマルは消えてしまった。飛び去ったのか、地面に落下したのか判らないが、どちらにしても崖の途中なのでこれ以上の確認のしようがない。

5メートルの長網で奮闘するも...
5メートルの長網で奮闘するも...



・・・せっかく、久々のチャマルを確認できると思っただけに正直ショックはデカかった。更にショックなのは通常であれば、まずは先に一枚写真を撮るはずなのに、飛び立たない様に5メートルの長網を急いでセットしていた事もあり、結果として何も残せなかったのである。採集記事をメインに活動している自分にとって致命的な結果になってしまった。“採れなくても、撮れていれば”良かったのに、撮れなかったのである...。

・・・蒼い海を目の前に落ち込む。全てを消耗してしまったので、一度宿に戻り出直す事にした。

かなり凹む
かなり凹む





夕食後、昼間の結果は諦めるとして、夜のヤエヤママルバネ探索に気持ちを切り替える。

昨年は個人的にヤエヤママルバネの亡骸しか確認できなかったので、今年は元気な個体を確認したいと思い、目的地に向かう。まずはシイの巨木を確認していく。樹の表面から洞の中までヤエヤママルバネが潜んでいそうな場所を確認していくのだが、この石垣島には毒蛇のサキシマハブが生息しているので気を付けなければならない。・・・いくつかシイを確認していくと、黒っぽい影を見掛けたが、足の速さが尋常ではなかったので詳細の確認は行わないで先に進む。

もしやっ!
もしやっ!



探索を開始してそれ程時間は経ってないなかったが、ある洞を覗いて仰天する!

大きなヤエヤママルバネ♂が佇んでいたのである。探索を行っていながら変な表現かも知れないが、まさかこのタイミングで居るとは思いもしなかった。いつもの流れとして“長時間苦労しても報われませんでした...”というのが当たり前なので、この確認は嬉しいよりも驚きの方が上回ってしまった。とりあえず個体は逃げずに佇んだままなので、クワマガ用の動画撮影を行ってから確認してみる。

居たっ!!
居たっ!!



手に取ってみると、過去の探索の中でも一番大きなヤエヤママルバネ♂であった。何といっても生涯初の大歯型なのである。見た目で迫力の度合いが違う。大きく上向きに発達した大顎にタテヅノマルバネの所以を感じる。興奮と共に自分の目で見ることの出来た大歯型に感謝する。そして何故か肩の荷が降りた気もした。

石垣島・ヤエヤママルバネ♂(大歯型)
石垣島・ヤエヤママルバネ♂(大歯型)



ヤエヤママルバネ大歯型を確認できた事で、初日の探索として非常に気が楽になった。正直な所“へっぽこ”的にはこれで終了しても充分であったが、まだ確認してないシイの大木が残っているので、それを確認して終了しようと歩を進めると、またしても黒く大きな物体が目に入った。先程の個体確認から数分も経ってない状態で、何と2頭目のヤエヤママルバネ♂を確認する事ができた。

またしても!
またしても!



驚いた事に、この個体も何と大歯型なのである。今までこの周辺では小歯型や中歯型ばかりの確認だったので、この流れに違和感すら覚えてしまう。・・・何というか、ダークゾーンの入口がある気がしてならない。こういう時こそより慎重になりたい。

2頭目のヤエヤママルバネ♂(大歯型)
2頭目のヤエヤママルバネ♂(大歯型)



その後もシイの樹の一区切り付くポイントまで確認していく。終盤、頭上に黒い影を確認したがゴキブリだった。・・・やはりそんな簡単ではないのである。

ゴキだった...
ゴキだった...


・・・時間の経過と共に森に多くの採集者が入り始めたので、石垣島遠征の初日としては充分過ぎる内容だった事もあり、探索を終了する事にした。

リュウキュウクマゼミの抜け殻
リュウキュウクマゼミの抜け殻




・・・宿に戻り一息つく。

最近は離島遠征含め探索(採集)というものに対して、楽しさよりも“サイトを更新し続ける義務感”が勝っているのも気持ちの中で否めなかった。先ほどのヤエマル大歯型確認時の“肩の荷が下りた感”はそれだったのかも知れない...。おそらくサイトなど採集記を公開されている殆どの方は、大なり小なりその様な気持ちになった事があると思う。今回は運良く初日から形になったが、“へっぽこ採集記”である以上、あまり結果に拘り過ぎない様に自身で気持ちをハンドリングしていきたい。

こういった事も普段、混沌とした毎日を送っている東京では気付き難いことも離島という“別空間”だからこそ、感じる事が出来たのかも知れない。



成績ヤエヤママルバネ♂×2

2日日へ

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