2009.10.31(土)
千葉県・F市 2:00AM 晴れ 13℃ (寒い)

前回の10月20日まで確認できていた“あのコクワ♂”が気になり、改めて足を運んでみた。樹液はまだ出ており、ヨツボシケシキスイも多く集まっている。

樹液は出ている
樹液は出ている



樹液場に居なかったので、いつもの塒に居るのかと確認してみたが、コクワは居なかった...。

居ない...
居ない...



いつも“あのコクワ♂”が居たはずの、樹液場、塒、樹の根元にも確認できない。そこで樹を見上げてみると、頭上数メートルの位置に甲虫らしき影が見える。肉眼で見る限り甲虫で間違いないと思われるのだが、それが“あのコクワ♂”なのか判らない。デジカメのズームを最大限にしてみると、シルエットから見てコクワ♂の様にも窺える。

コクワなのか...?
コクワなのか...?




近くに落ちている棒で不明甲虫を落として確認しても良かったのだが、今回は何故かその気になれなかった。もしかしたらコクワだったのかも知れない...。そうなれば個人的に未知なる領域となる11月の樹液採集も可能だったかも知れなかった。この1ヶ月間、野外でありながら同じ個体をここまで追い掛ける採集というのも個人的に過去に例がない。野外個体でありながら、とても愛着のある個体であった。・・・しかし、今回頭上数メートルの位置にその甲虫が居たことで、それがもし“あのコクワ♂”ならば、「もうそっとしておいて欲しい...。」というメッセージにも感じ取れてしまった。


“たかがコクワ”かも知れないが、私にとっては“されどコクワ”であった。この1ヶ月間とても有意義な採集ができたと“あのコクワ♂”に感謝したい。


成績:ボ〜ズ

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