ご注意!

2015年5月1日、石垣市条例で、チャイロマルバネクワガタヤエヤママルバネクワガタヤエヤマノコギリクワガタ採集禁止となりました。   下記、採集記は規制以前のものです。


2008.12.07(日)へっぽこ遠征in八重山列島(4日目)
沖縄県・石垣島 7:00AM 晴れ 22℃ (暖かい)

石垣島遠征、4日目の朝。

離島遠征で3泊4日というのは私にとって長期遠征になるのだが、それも今日で最終日を迎える。すなわち2008年の最後の探索になる訳で、可能性があるのであれば、何とか“12月の野外活動個体”を確認してみたい。今日は少し早起きした様で、窓の外を見るとまだ薄暗く、まだ街灯が点いてる所もある。

石垣島、最終日の朝
石垣島、最終日の朝




朝食を取り宿のチェックアウトを行った後、飲み物を購入しレンタカーを走らせる。

飲み物を購入
飲み物を購入



遠征最終日の今日は昨日までと違い、気温も高く暖かい。遠征最終日としては非常に良い天候だと感じる。

山へ向う
山へ向う



目的地周辺まで辿り着いた。窓を開けると心地良い風が入ってくる。

南国らしい天気に
南国らしい天気に



林道の途中にてレンタカーを停車し、車から降りてみる。時期外れのチャイロマルバネでも居ないかと、一応ススキを確認してみる。

気温も上がる
気温も上がる



遠目に見える海の色も蒼い。昨日は非常に寒かったが、今日は素晴らしい南国日和?と言えるだろう。

海も蒼い
海も蒼い



もしかすると昨晩徘徊していたヤエヤママルバネが居るのではないかと思い、道端の茂みなども確認していく。

探索開始
探索開始



側溝なども可能性がありそうなので、念入りに確認してみる。・・・しかし、痕跡すら見付ける事が出来ない。

側溝に可能性を求める
側溝に可能性を求める



何となくだが、昨年以上に標識の種類が増えた様な気がする。同じ“カンムリワシ注意”でもかなりのバリエーションがある様だ。

毎年新規の看板が増える
毎年新規の看板が増える



セマルハコガメと思われるが、個人的にはあまり見掛けることのない亀に感じる。

昨年は無かった様な・・・
昨年は無かった様な...



帰りの飛行機の時間があるので、あまりノンビリ出来ないがこの3泊4日の日程の中で、今日が一番石垣島らしい天候になった。

最高の天気に
最高の天気に



“クワガタ採集者”というカテゴリーの中に分類されるのであれば、もっと全身全霊をクワガタ採集に注ぐ位でないと結果は出ないのかも知れないが、“へっぽこ”にとってクワガタ探索とは、自然に対してマイペースでのアプローチだと感じているので“楽しい”を第一にしたい。

時間はあまり無い
時間はあまり無い



気温が上がってきた事で蝶の姿も増えてきた。オレンジ色のスジグロカバマダラを観て、初めて石垣島に遠征した時「石垣島には、こんな綺麗な蝶が乱舞しているのか!?」と驚いた事を思い出す。

蝶が増えてきた
蝶が増えてきた



お約束の様にアカメガシワの葉などには、本土では観た事もないカメムシが集団で集まっていたりする。

何かの集会か?
何かの集会か?



しかも様々な種類を目にする。・・・思えば今回はクロカタゾウムシの姿を観なかった。

チミは誰だ?
カメムシか?



林道をフワフワ飛んでいる虫が居たので後を追ってみると、林道に着地した姿はオオシママドボタルであった。昼間でも活動するのであろうか?改めて12月のホタルを観る事が出来て良かった。

昼間にオオシママドボタル?
昼間にオオシママドボタル?



葉の裏側にナナフシが潜んでいた。大した確認ではないが、これも“12月の日本”という事を考えると不思議な感覚になる。

ナナフシ
ナナフシ



・・・残り時間も限られてきたので、時期外れのチャイロマルバネを探してみる。まず居ない事は理解しているが、それを確認する所に“へっぽこ”なりのやり甲斐を感じている。

・・・チャマルは居ない
・・・チャマルは居ない


しばらく探索を続けたが、空港への到着時間を考えると、もう山を降りなくてはならない。非常に天候も良く今日の状況であれば、このままもう少し探索を続けられれば何かしらの確認が出来るかも知れないが、良い結果だけが全てではない事は充分理解しているので、ここで探索を終了する事にした。

無念のタイムアップ
無念のタイムアップ



石垣空港に向う途中、石垣牛を飼育している場所を多く目にする。この黒毛和牛も次に会えるのは、いつになるのだろう...。

さらば石垣牛...
さらば石垣牛...




石垣空港に到着。レンタカーは営業所へ返さず、空港に乗り捨ての設定にしているので、レンタカー会社へ連絡し返却の旨を伝える。非常に便利な設定だと感じる。

石垣空港
石垣空港



その後、全て順調に手続きも済み、搭乗時刻を待ち飛行機に乗り込む。

今年も終わった...
今年も終わった...



滑走路を飛び立ち、窓の外の石垣島はみるみる小さくなっていく。今回の探索は、ヤエヤママルバネの発生時期としては遅過ぎる事を前提に、それでも12月と言う“冬に野外活動する個体”をテーマに遠征してみた。結果は完全なる回答を出せなかったが、初日の林道にて確認できた瀕死のヤエヤママルバネ♂や車に轢かれたばかりのヤエヤママルバネ大歯型など、それなりの確認は出来たと感じる。・・・常識的に見れば“無駄な事”かも知れないが、人が興味を持たないからこそ、そこにロマンを感じるというのが“へっぽこ”の原動力になっていると思う。もちろん“上手く採集できない言い訳”になってるかも知れないが、これはこれで現実的な結果として見て頂ければと思う。

ありがとう石垣島!
ありがとう石垣島!



・・・2008年が終わった。 しばらく“冬眠”しようと思う。



成績:???







上記の石垣島遠征が終了して数日。石垣島在住のみつさんより素晴らしい報告があった。なんと12月10日の深夜にヤエヤママルバネ♀の歩行個体を確認されたと言う。この報告を伺い、何か今回の遠征が完結した様な、非常に嬉しい気持ちになった。 みつさんに感謝!

2008年12月10日 ヤエヤママルバネ♀(みつさん撮影)
2008年12月10日 ヤエヤママルバネ♀
(みつさん撮影)




成績ヤエヤママルバネ♀×1
みつさん確認)

嗚呼、2009年の樹液シーズンが待ち遠しい・・・。


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