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2008.06.08(日)へっぽこ遠征in対馬(3日目) 長崎県・対馬 9:30AM 曇り 20℃ (涼しい) ・・・対馬遠征、最終日。 いつもの癖で窓の外を見てしまうが、今朝も晴れではないものの雨は降ってない。非常に喜ばしい限りだが、・・・何か物足りない。 やはり初日〜二日目と、全くと言っても良いほど“対馬のクワガタを確認してない”ので、気持ち的にも盛り上がりに欠けている。
いつもの様に宿の食堂にて朝食をとる。今朝も私以外は全て韓国の旅行客であるが、先方は皆元気で賑やかである。 今日は最終日なので、少しでもフィールドに居る時間を増やしたいと思い、早めに朝食を済ませ宿をチェックアウトする。
遠征最終日なので、フルーツトラップの確認と回収を行う。ある意味、最終日くらいになるとフルーツトラップもほど良く効いてる場合があるので、2泊3日の最終日が“へっぽこ”なりに、一番可能性を秘めていたりする。
昨日は、早朝からパイントラップにコクワ♂が来ていたので、最終日の今日は“対馬の固有種が集まって欲しい”と思っていたが、パイントラップを確認したものの、残念ながら何も来てなかった。無念のままパイントラップを回収する。・・・トラップ下の落ち葉にも何も居なかった。
その流れでバナナトラップも確認&回収作業を行う。やはりと言うか何も付いてなかったが、トラップを見るとストッキングに引っかき傷の様な痕跡が見られるので、昨晩人知れずの内に、甲虫らしき物体がトラップに来ていたのかも知れない。
他の場所も確認しようとレンタカーを走らせると、目の前には“対馬らしい”田園風景が広がった。昨年も感じたが、対馬は離島であっても南西諸島とは違うので、その気候や土地を利用して稲作を行っている。その様な意味では南西諸島とは違う趣のある離島だと感じる。
その後、少し標高を上げてみる事にした。 全く成果の出ない現状を棚に上げて笑われてしまうかもしれないが、実は数年前から対馬にはミヤマが居るのではないか?と勝手に想像していた。もちろん常識的に“居ない”事は分かっているが、対馬という離島ながらもオオクワ・アカアシ・スジが生息する島であるし、標高のある山も多いので可能性があるのでは?と、ド素人だからこその発想もあったりする。・・・ダメでもともとの“へっぽこ”採集者として何かロマンだけは失いたくない気持ちは、まだ持っている。
ある場所にて猫を見掛ける。当然ツシマヤマネコではないが、この猫、実は昨年も同じ場所に佇んでいたのを思い出す。場所柄、食料が豊富な場所ではないが、おそらく観光客が餌を与えているので、不便な場所でも棲みついているのだろう。実際、近寄ってみると猫の方から餌を強請りにやって来た。近くで見ると想像以上に痩せ細っているので、自分では病気か何かの理由で餌を取ることが出来ないので、こうやって人間から餌を強請る術を覚えたのかも知れない。
途中の休憩所にて小休止する。そこに地図があったので見てみると、やはり対馬は“九州と朝鮮半島の間にある離島”である事が良く分かる。
暫くして別のポイントに着いた。この場所も昨年は大型のツシマヒラタや多くのネブトが確認できた場所なので、自分なりに有望ポイントであったが、昨日までの雰囲気だと、時期が早過ぎる感があった。それでも最後のフルーツトラップ確認&回収作業での可能性を信じ林道を進んでいく。
まずはバナナトラップであるが、やはり蟻以外何も来てなかった。カナブンや蝶も集まってない状況に、ある種の納得(諦め)感も感じてしまう。
しかし、バナナトラップを回収していると、トラップを仕掛けていた少し上に何やら気配を感じるので確認してみると、小さなコクワ♂が潜んでいた。 これまた小さなコクワであったが、今回は全く雰囲気を感じられない遠征なので、コクワであっても嬉しさを感じてしまう。この状況下では有難味すら感じてしまう。
その後、昨年ネブトが集まっていた樹液場所も確認してみたが、樹液は出ているものの結局ネブトは確認できなかった...。
引き続きパイントラップも回収して行く。回収時に裏表の全てを確認してみるが、目標にしていたチョウセンヒラタの姿を拝む事はできなかった。 残念ではあるが、これが嘘偽りの無いリアルな採集記として記憶しておきたい。
時間の許す限り探索しておきたいと思い林道を進んでいると、八丈島ではネブトが確認できた様な赤枯れがあったので、材を起こして裏側を見たが、ネブトの幼虫は確認できなかった。雰囲気は感じられただけに少々残念であった。
時間的にタイムリミットが近付いてきたので、最後の林道に行く事にした。 この場所は今回初めて確認したのだが、雰囲気の感じられるクヌギ林なので、最後の希望を胸に進んでいく。
すると昨日まで気が付かなかったが、意外と樹液の出ている箇所が多く感じられた。中には洞の中まで樹液が出ている部分もあったので、クワガタが潜んでないか確認してみる。
すると、これまた小さなコクワ♂が洞の中に潜んでいた。 ・・・ここまで来ると、どんなクワガタであれ嬉しく感じてしまうが、さすがの“へっぽこ”でもこの時期の状況は確実に見えて来た。
もう殆ど時間が無かったので、最後に朽ちた倒木を裏返して見るとカブトムシの幼虫がゴロゴロ出てきた。 結局、今回の対馬遠征では“コクワにカブト幼虫”という、地元でも良い様な探索結果になってしまった.....。
最後のフルーツトラップを回収した所で、時間一杯になってしまった。採集結果は伴わなくとも採集者としての“最低限のマナー”は守り、今回の対馬遠征の全日程を終了する事になった。
この後はレンタカーを返し、飛行場に向かう事になるのだが、この時間帯になって急に低い雲が立ち込める様になってきた。 ・・・まさか今回の遠征では天候に振り回される事はないと思っていたが、少々不安になってきた。
とりあえずレンタカーを返却し、対馬空港に到着する。他の客は通常通りに荷物を預けているので、予定通りに飛行機は対馬に向かってるらしい。自分も他の客同様にチェックインを行い荷物を預けた。
空港内の待合室にて時間を潰すが、何の問題もなく飛行機は対馬に到着した。
そして案内が出たので飛行機に乗り込む。・・・過去の遠征の中でも指折りのショッパイ内容になってしまった。本来であれば、この程度の内容であれば、採集記そのものを書く必要性も無いのかも知れないが、これはこれで足跡として記載する事こそ“へっぽこ採集記”としての存在感を示せると納得するしかなかった。・・・本当に厳しい遠征になってしまった。
正直、不完全燃焼的な気持ちばかり漂っているが、疲れだけは一人前にあるので少々体を休める事にした。
・・・ここまで内容が伴わない探索になると、根本的に“採集記”とは呼べずに、“旅行記”としてしか呼べないかも知れない。冷静に振り返ると、唯一確認できたコクワも小型の個体ばかりの状況から見て、対馬を探索するには、かなり早過ぎた印象を感じた。・・・これも“へっぽこ”なりのアプローチとして、明日への糧として行きたい...。
成績:コクワ♂×2 (確認後、全てリリース) |