2007.05.13(日)へっぽこ遠征in伊豆諸島(2日目)
東京都・八丈島 9:00AM 曇り 19℃ (蒸し暑い)

八丈島遠征、二日目の朝。今回も昨年同様、日程が1泊2日なので今日が最終日となる。

窓の外を見ると、昨日とはうって変わって低い雲が立ち込めている。昨日の天気予報では“晴れ”と言っていたはずだったが、離島の天気予報とはこんなものだと感じる。・・・まだ雨は降っていないものの、いつ降り出してもおかしくない状態に窺える。

・・・天気は悪い
・・・天気は悪い




宿の朝食がイマイチだったので、レンタカーで採集地に向かう前にパン屋に立ち寄る。食べてみると自家製のパンが美味しかった。その店は、23時くらいまでやっており、自家製ケーキやコンビニ商品まで揃えており重宝できる。離島と言っても八丈島は小さなスーパーが多いので、買い物に不便は無いと感じる。

朝食をパン屋で購入
朝食をパン屋で購入



レンタカーの中でパンをかじりながら、地図を見て本日の予定を考えていく。・・・と、言っても昨日とは違う場所で“八丈島のクワガタが観れれば良いな”程度である。雑誌等で有名産地を目にするので、とりあえずは“その周辺”に目星を付けて、あとは行ってみて雰囲気のありそうな場所を探していくしかない。

とりあえず地図で検討
とりあえず地図で検討



何となく昨年、昨日には行ってない場所を選び、林道に入ってみた。曇っているせいもあるだろうが、林道の中は薄暗い。
この周辺にクワガタがいるのか判らない状態という事も手伝って、なんだか心細くなってきた。基本的に怖がりなので、薄暗い場所はあまり好きではない。・・・よくよく考えてみれば、昨年まで南西諸島の離島で、しかも夜の山奥で、よく採集に出かけたものだと感じる。

山に入る
山に入る



倒木があったので裏返してみるが、居るのは「サツマゴキブリ」ばかりである。これを観ると南西諸島を思い出すが、サツマゴキブリは物の影という影には、どこにでも居るので嫌になってくる。

サツマゴキブリ
サツマゴキブリ



暫く探索すると、雰囲気の良さそうな立ち枯れを確認した。どうやら根っこの部分は殆ど無さそうで、ひっくり返せそうなので裏側を確認してみる。湿度も充分に満たされているので期待出来そうだ!

雰囲気のある立ち枯れ
雰囲気のある立ち枯れ



すると裏側には、クワガタと思われる幼虫が数頭確認できた。昨日見掛けた幼虫とは全く雰囲気の違う幼虫である事は判る。大きさはそれほど大きくない。観た感じ、材を食べているというよりは、立ち枯れの根っこ(フレーク状)の部分を食べている様である。

不明クワガタ幼虫?
不明クワガタ幼虫?



良く観てみると非常に透明感のある幼虫に窺える。生態からみて書籍等で見たのを思い出したが、ネブトの幼虫ではないかと感じた。私は今までネブトの成虫も数える程しか確認してきてないが、当然幼虫は初めて観る事になる。・・・それにしても透明感のある幼虫だと感じる。

透明感のある幼虫
透明感のある幼虫



成虫さえ居れば確定できると思い、もう暫く周辺を確認してみると亡骸ながら、クワガタの成虫♀が確認できた。観るからにネブトだと判る個体であったので、この幼虫もハチジョウネブトの幼虫であると確信できた。亡骸だったので“元気な時に会いたかった”が、こうやってハチジョウネブトの生態が観察できるだけでも充分楽しい。少なくても昨日までは観た事のないクワガタなので、“へっぽこ”なりに勉強になった。
・・・幼虫は潰さない様に元に戻した。

ハチジョウネブト♀の亡骸
ハチジョウネブト♀の亡骸



とりあえずハチジョウネブトが確認できたので、場所を移動しながら他のクワガタを探してみる事にした。
レンタカーのラジオを聴いていると“八丈島は東京都”なので、当然ながら東京のラジオが流れている。離島に居ながら、東京のラジオが聴こえて来る現状に何となく違和感を覚える。しかも普段、仕事中の営業車内で聴く番組であり、都内の“首都高・渋滞情報”が流れているので、なお更である。

探索を続けて行く
探索を続けて行く



場所を移動し、雰囲気の良さそうな場所を探していく。場所によっては倒木でなくても、岩やゴミの下も確認していく。
・・・すると、またしても“嫌なモノ”が目に留まった。「サソリモドキ」であった。。。ホント、いつ見ても良いものではない。よくペットとして爬虫類を飼う方は居るが、サソリを飼う方は居ても、サソリモドキをペットとして飼っている人は居ない気がする。・・・今回観たのは随分デカくて感じが悪かった。

超獣・サソリモドキ
超獣・サソリモドキ



しかし、暫くすると今度はハチジョウノコ♂の姿が確認できた。ようやくテンションが↑上がった。今回も大顎の小さい八丈的な個体であったが、元気が良く、周辺が明るくなったのを嫌ってすぐに動き出した。暫く観ていると、土中に潜っていってしまった。

ハチジョウノコ♂が潜んでいた
ハチジョウノコ♂が潜んでいた



昨日からハチジョウノコ・ハチジョウコクワ・ハチジョウネブトが何とか確認できたので、残された時間はハチジョウヒラタを探してみる事にした。
・・・と、言っても殆どあても無く、今までの適当な経験から“ヒラタは水辺周辺に居るだろう”と勝手に推測しながら探索していく。

・・・しかし、結局ハチジョウヒラタは確認できないまま、時間が過ぎていってしまった。

ヒラタを探してみるが・・・
ヒラタを探してみるが・・・



少し標高を上げてみようとレンタカーを走らせると、急に霧が出てきた。と、同時に気温も下がり寒くなってきた。・・・またしても心細くなってきた。

霧が出てきた
霧が出てきた



少しすれば晴れるだろうと思っていたら、時間が経つごとに霧は濃さを増してきて、気が付くと1メートル前も見えないほどになってしまった。流石に車の運転に支障をきたすと思い、一時的に車を停めて小休止しながら状況を見守る事にした。今までの経験上、ここで無理をすると“ダークゾーン”に突入する気がした。無理して運転して“崖が見えずに転落した”など、後で後悔しても遅いという事はなるべく避けて行きたい。

全く見えません(超危険!)
全く見えません(超危険!)



結局、暫く待ってみたが天候は回復しそうも無いので、少し霧が弱くなった所で山を降りることにした。帰りの飛行機の時間まで、あまり残された時間は無かったので「温泉」に入り疲れを落としていく事にした。こういう時は温泉に入ると本当に気持ちが良い。

温泉に入って疲れた体を癒す
温泉に入って疲れた体を癒す




その後、レンタカーを返却し八丈島空港に向かう。


霧が出てたので帰りの飛行機が気になったが、標高の低い場所では霧が晴れていたので、問題は無い様であった。
昨年に引き続き、2度目となった八丈島遠征であったが、昨年以上に探索も出来たので、1泊2日の遠征でも“へっぽこ”なりに充分に堪能できた。個人的に他の採集者と会う事のない遠征となったので、のんびりと探索が出来て良かったのかも知れない。結局今年もハチジョウヒラタは確認できなかったが、またの機会があれば探索してみたいと思う。

東京から東京へ帰ろう
東京から東京へ帰ろう


成績ハチジョウノコ♂×1 ハチジョウネブト
(確認後、全てリリース)

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