ご注意!

2014年1月24日、希少野生動植物の保護に関する条例により、アマミマルバネクワガタアマミシカクワガタヤマトサビクワガタ採集禁止となりました。詳細は、徳之島町サイトにてご確認下さい。


2006.07.08(土)へっぽこ遠征in奄美諸島(2日目)
鹿児島県・徳之島 10:30AM 晴れ 32℃ (酷暑)

徳之島2日目の朝。・・・恐るおそるカーテンを開けてみる。

当初の天気予報では雨との事だったが、台風3号が西よりに進路を変えた事もあって晴れてくれた。これは嬉しい!!昨晩は、時折スコールの様な激しい雨を見ていたので、てっきり台風がやってきたとばかり思っていたのだが、“へっぽこ”的には予想していない展開である。嬉しい誤算だ!早速、朝食から“鶏飯食べ放題”で大盛り2杯食べてから出発する。

奇跡の晴れ!
奇跡の晴れ!



レンタカーを走らせていると海が見えたので寄ってみる。・・・台風は逸れているものの波の高さを見た限り、確実にうねりは近付き影響は出ていると感じる。晴れてはいるが、この状況下で海水浴は不可能であろう。何だか高波にさらわれそうな気分になったのでレンタカーに戻る。

台風の影響は確実に出ている
台風の影響は確実に出ている



メイン通りを走っていると時折、牛のオブジェを目にする。徳之島は島をあげて闘牛を名物にしているので、観光名所や島の行事として賑わっている様である。多少時間を割いて観光にまわしても良いのだろうが、頭の中は“山へ行く以外のプログラム”は受け付けない・・・。因みに徳之島は“長寿の島”としても有名で、ギネスブックにも載った“長寿世界一”の泉重千代さん(120歳)と“2日寝て2日起きる”で有名だった本郷かまとさん(116歳)も徳之島出身である。都会と違い、ストレスを感じない日常生活や温暖な気候や食べ物が良いのかも知れない。

徳之島は闘牛が有名
徳之島は闘牛が有名



それなりに車を走らせると昨日確認したポイントに到着した。早速、樹液の出ている樹をチェックするとトクノシマノコ♂♀が確認できた。“へっぽこ”とは思えないほど幸先が良い。昨日は赤黒と個体色の変化が気になったが、♂♀と色の違いは関係なくペアになっている。昨日は色によってペアの組み方が違うような気がしたが、それは気のせいで結局は赤も黒も関係なくペアを組んでいる様である。

トクノシマノコ♂赤 ♀黒
トクノシマノコ♂赤 ♀黒



こちらのペアは赤赤である。改めて♂の大顎を観て“リュウキュウノコ”を実感する。もしかすると体型なども違うのかも知れないが、いまいちそれは判らない。アマミノコほど大きくならない様であるが現地に来て、樹液に集まる個体を観ればギネス云々は別にして、充分トクノシマノコも迫力のある大きな個体は居るし、本土ノコとはまた趣の違った魅力が満点だと感じる。

トクノシマノコ♂赤 ♀赤
トクノシマノコ♂赤 ♀赤



それにしてもリュウキュウアブラゼミやニイニイゼミが喧しい。特に「リュウキュウアブラゼミ」は本土のアブラゼミより一回り大きく、鳴き方も本土のそれと微妙に違う(聞けば判る)。なんと言っても“音量ボリューム”が大き過ぎる!!間近で鳴かれるとたまったものではない。・・・これも離島の魅力の一つである。

リュウキュウアブラゼミ
リュウキュウアブラゼミ



場所をずらして新たな探索を試みる。一応、徳之島に来たのだから恥ずかしながらも「ヤマトサビクワガタ」を観てみたいと思い、昨日フルーツトラップを仕掛けておいた場所に行ってみる。・・・・・トラップを確認してみるが、ハエしか来ていなかった。念の為、トラップを裏返してみたりしながら確認を試みるが、やはり何も来ていなかった。初めての場所でそう簡単に行かない事は充分に分かっている。また足を運んでみる事にしよう。

ヤマトサビを狙うが・・・
ヤマトサビを狙うが・・・



また場所を変更してみると樹液の出ている樹を確認。トクノシマノコ♂♀が来ていた。“メイトガード”する♂の姿に迫力を感じる。

トクノシマノコ♂黒 ♀赤
トクノシマノコ♂黒 ♀赤



すぐ隣の樹にもクワガタが来ていた。てっきり大きなトクノシマノコ♀だと思っていたが、手にとってみるとトクノシマヒラタ♀であった。図鑑で見た通り、アマミヒラタよりも「縦隆条」が薄く不明瞭である事が窺える。徳之島では、ノコ以外に観たクワガタになるので嬉しかった。・・・どうやら見た感じ、個体の状態から越冬個体の様な雰囲気であった。と、なると徳之島ではまだヒラタは早いのかも知れない。

トクノシマヒラタ♀
トクノシマヒラタ♀




二日目も“へっぽこ遠征”らしからぬ、午前中からのクワガタ確認となり有意義な時間を過ごす事ができた。時計を見るとそろそろ昼時なので、一度山を降りて昼食を取る事にした。徳之島には確認できただけでも2箇所「every one」と言うコンビニがある。奄美大島でもこのコンビニは確認できたが、非常に重宝する。いつも思うことだが離島という場所柄、夜間など地元の店はかなり早い時間帯に閉まってしまうので、夜間の採集を終えた後に気軽に欲しいものが手に入る便利さは格別である。しかもこのコンビニは調理パンや惣菜を店内の厨房で作っているので、弁当やインスタント食品以外でもかなりの選択肢がある。本土でもこの様なスタイルのコンビニがあれば流行ると思う。

離島のコンビニは有り難い
離島のコンビニは有り難い



そう言いながら食べるのはインスタントの「金ちゃんヌードル」になった。東京では殆ど食べられないカップ麺なので、ついつい食べたくなってしまう。関東では無い美味さが魅力だ。もう一つは“スパムと高菜と明太子”が具のおにぎり(卵焼き包み)にした。これはちょっと高菜が全体の邪魔をしている感が強いが、店内では人気商品の様である。本当は具がスパムだけのおにぎりセットが好みであったが、ちょうど売切れてしまった所であった。

奄美諸島では定番の昼食
奄美諸島では定番の昼食



昼食後は再び山に入りトラップを確認していく。昼間であってもトラップの裏側などにクワガタが潜んでいる事があるので、自分は少ないトラップを日に何度か確認しに行く。まぁその殆どがボ〜ズという事であるが、それは百も承知である。手探りながらも自分の間隔で仕掛けた場所に、クワガタが来てくれた時の感動を想像しながら設置していく作業も、南西諸島ならではの楽しみであると思っている。

フルーツトラップを確認していく
フルーツトラップを確認していく



気温が上がってくると生き物の動きも活発になってくる。林道に入るとあちらこちらに「キノボリトカゲ」の姿を目にする。やはり南西諸島にキノボリトカゲは欠かせない存在である。愛嬌のあるかわいいトカゲだと思う。

キノボリトカゲも多い
キノボリトカゲも多い



それなりに回っていると、いつしか日は落ち夜の帳が下りた。

昼間に回ったフルーツトラップ設置場所に改めて行ってみるとトクノシマノコ♂が来ていた。・・・この個体を手に採ろうとした時、狭い林道の後ろから他の採集者の車が迫ってきた。時期的にトクノシマノコとしては良い時期の様で、思っていた以上に自分以外の採集者と遭遇する事は多かった。特に多く採集(持って帰りたい)という訳でも無いのでタイミングが悪ければ、無理な採集はしない。・・・しかし、後ろから他の採集者がついて来た際、目の前に現れた「アマミノクロウサギ」の写真が撮れなかった事が非常に残念であった。

夜間フルーツトラップに来ていたノコ♂
夜間フルーツトラップに来ていたノコ♂



気を取り直して別の場所に移動する事にした。予め設置しておいたフルーツトラップを確認すると、こちらにもトクノシマノコ♂♀が来ていた。しかし“招かざる客”も少なくなく、大抵近くには“超獣巨大ゲジ”や“怪獣ムカデンダー”が集まってきている。(左下の画像♀の右上にも写っている)

フルーツトラップに来ていたノコ♂♀
フルーツトラップに来ていたノコ♂♀



樹を見ても♂が“メイトガード”しながら♀が樹液を吸うトクノシマノコ♂♀のペアが多く目に付く。昨日から観た感じ、トクノシマノコは昼夜問わず活動している様である。

昼夜問わず活動している
昼夜問わず活動している



突然大きな羽音が聞こえ、自分のすぐ近くに落下した。どうやら懐中電灯の光に反応して飛んできたらしい。・・・落下した場所を念入りに探してみると、今回徳之島に来て見た中で大型で“一番赤く美しい個体”であるトクノシマノコ♂が確認できた。特に上翅のオレンジ掛かった輝きが美しい。標本をやる方には良い個体なのかも知れない。

飛来した大型の美しい赤♂
飛来した大型の美しい赤♂



別の樹にも“メイトガード”状態のトクノシマノコ♂♀が確認できた。この♂も随分と赤い

トクノシマノコ♂赤 ♀黒
トクノシマノコ♂赤 ♀黒



・・・首になにやら“ひんやりする物”が付いている気がした。枝先の葉っぱが首に当たっているのかと思ったが、なんだか動いている感じがする。

手で払ってみる。

まだ付いている。


もう一度、手で払ってみる。

それでもまだ付いている。


嫌な予感がしたので、思い切って地面に叩き落としてみる。


10センチ以上ある“大きなサソリモドキ”が、うごめいていた・・・。

・・・家に帰りたくなった。



すっかりテンションが下がってしまったので今日はこれで宿に戻る事にした。帰り際、島の電光表示板を見ると台風注意を促す表示がされていた。確かに風の強さがハンパではない。橋の上を走る時などは風に煽られ少々怖い。

台風3号接近中!
台風3号接近中!


・・・しかし、首に巨大サソリモドキが付いていた事に比べれば大した事はなかった。


成績トクノシマノコ♂×20 ♀×10 トクノシマヒラタ♀×1
(お子さんへのプレゼントイベントの為に数頭、持ち帰り。その他はリリース)

3日日へ

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