2006.04.15(土)へっぽこ遠征in伊豆諸島(最終日)
東京都・八丈島 9:00AM 曇り時々晴れ 15℃ (強風)

朝起きると真っ先に窓の外を見てみる。・・・やはり小雨が降っている。しかも昨日と同じ様に強風が吹きつける。
とりあえず宿の朝食を食べる事にした。何だかテンションが上がらないせいか、食欲も湧かない。少々口にしただけで残してしまった・・・。

・・・いつもながら天候は良くない
・・・いつもながら天候は良くない



いつもの2泊3日の遠征と違って、今回は1泊2日の遠征である。ただ単に帰りの飛行機のチケットが取れなかったせいでもあるが、この天候状況からいって飛行機がまともに飛ぶか心配になり、宿から近い空港に一度行ってみる事にした。

・・・・・朝9時の時点で“全便・天候調査中”という素晴らしい状況になっていた。天候調査中って事は×の場合は“即ダークゾーン確定”という事になる。明日の帰り便の状況(空き無し)からみて、かなりヤバイ事になるのは必死である。。。

嫌な予感・・・
嫌な予感・・・



自然相手に焦ってもつまらないので、飛行機が飛ぶ事を信じ、時間まで八丈島の探索を楽しむ事にした。島内のあるトンネル付近に来ると「八丈富士」が良く見えるので、車を停めて眺めてみる。八丈富士とは良く言ったもので、確かに形は富士山に似ている。
・・・が、それ以上に分厚い雲の方が気になる。飛行機飛ぶのか???(やっぱり気になる・・・)

八丈富士を眺める
八丈富士を眺める



昨日探索した場所以外にも足を運んでみようと、先日購入した地図を見てみる。標高のある場所、無い場所、川のある場所 etc... 
ゆっくり考えている時間は無いので、とにかく“もしかしたら・・・”と思える場所にはどこでも行ってみる事にした。

・・・地図を見ながら考える
・・・地図を見ながら考える



とりあえず目に入る倒木は持ち上げて、下にクワガタが居ないか確認してみる。畑の脇などに雰囲気のある倒木が見え隠れするが、土地の持ち主の所有なので勝手な真似は出来ない。持ち主が近くに居れば、一声掛けて了解を頂いても良いのだろうが“ヘタレなへっぽこ”には、そういう事がなかなか簡単に出来る事でもない。

倒木を起こして行く
倒木を起こして行く



暫く探索していると、明らかにクワガタと思われるパーツを見つける事が出来た。大きさから言ってハチジョウノコのものだろうか?
・・・と、言う事は当然“この周辺にクワガタが居る可能性が高い!”という暗号にも繋がる。俄然ヤル気が出て来た!!周辺を見渡し雰囲気のありそうな倒木を探してみる。

ハチノコ・パーツか?
ハチノコ・パーツか?



土を被っているものの雰囲気のありそうな倒木を確認。とにかく持ち上げてみる。
すると、この倒木はかなりモロく樹皮がボロっと剥がれてしまった。・・・なにやら黒い物体がうごめいている???

雰囲気はある!
雰囲気はある!



チビクワの大群だった。確か書物に書いてあった、一つのエリアに集まっているこの様な状態を「コロニー」と呼ぶ気がした・・・。
自分の場合「コロニー」と言えば“サイド7”(ガンダムネタ)であるが、この倒木を持ち上げて下に落とせば“コロニー落とし”になるのか?
「これだけの質量を落としたら、一体どれだけのクワガタが犠牲になるんだ???」と訳の分からない想像をしてしまった・・・。
勿論、実際にそんな事はせずに樹皮を被せて倒木を置こうとした。
しかし「待てよ。倒木の下側見てなかったなぁ」と思い、もはや作業的に倒木の下側を見てみた・・・。

八丈島・チビクワガタ
八丈島・チビクワガタ



不恰好なノコ♂が佇んでいた。確認したかったハチジョウノコ♂であった!チビクワに気が行っていたので、思わず見過ごしてしまう所であった。やっと八丈島で確認したいクワガタを観る事が出来た。噂通り、大顎のギザ部分や腹の形が通常のノコ♂とは違うのが一目瞭然である。大顎は体から見てかなり“小さな設定”になっており、腹も体型から見ると“大きく膨らんでいる”・・・それにしても八丈島でクワガタを見る事が出来て本当に良かった!

八丈島・ハチジョウノコ
八丈島・ハチジョウノコ




何とかハチジョウノコを確認する事が出来たので昼食にする事にした。多少なりとも達成感があり気分が良かったので、寿司屋に入る事にした。ベテラン採集者の方から見れば「その程度で!」と笑われてしまうかも知れないが、自分の場合はあくまでも“多い少ない”ではなくて、その地方のクワガタが観る事が出来れば、それで満足してしまう・・・。寿司を食べたら眠くなってしまったzzz

宴じゃ!
宴じゃ!



車の中で少々休憩をとった後、残り時間を楽しむ事にした。先ほどハチジョウノコ♂を確認した場所で気になる事があったので、今一度戻って倒木の近くにある“立ち枯れ”に注目してみた。どうやら先ほど確認した倒木の元々“根っこの部分”になっていたであろう立ち枯れである。もしそうであれば、この立ち枯れの根部にもハチジョウノコの幼虫や新成虫が居るのではないかと思った。
そこで近くにあった小さな鉄板でちょっとだけ掘ってみる事にした。

立ち枯れ
立ち枯れ



すると、地上数センチの所からすぐにハチジョウノコ♂が現れた!てっきり地下1メートル以上掘らないと出て来ないと思っていたので、半ば冗談半分で掘ってみたつもりだったが、こうもあっさりと出て来るとは思わなかったので驚いた。どうやら新成虫が陽気に誘われ蛹室から出て、地上間際で待機していた個体だと思われる。

根元に潜んでいた
根元に潜んでいた



とりあえずハチノコを2頭確認できたので、気分良く周辺をチェックしていく。ある立ち枯れがあったので何となく目をやると、根元付近に隠れているハチジョウノコ♂の姿を発見した。先ほどの2頭と違い、この個体は明らかに外に見える状態で隠れていたので、実際は野外活動していると思われる個体である。時期的に早すぎる感があったが、どうやらこの時期でも活動し始めている個体も居る様である。

隠れている!
隠れている!



ハチノコ3頭目を確認した時点で残り時間が無くなってしまった・・・。タッパーに入れておいたハチジョウノコ♂×3を改めて見てみると、どれも同じくらいの大きさ(40ミリ前後)である。おそらくこの八丈島では、このクラスの個体が多いのではないかと想像する。やはり本土のノコより、大顎が小さく発達が悪い様で、逆に腹が大きい。1頭だけある方の研究用として持ち帰り、残りの2頭はリリースした。

ハチノコ♂×3
ハチノコ♂×3




飛行機は飛ぶか未だに分からないので、早めに撤収する事にした。予め目をつけて置いた“足湯”に浸かり疲れを癒す。

足湯に浸かる
足湯に浸かる




定刻の時間よりかなり遅れたものの、東京・羽田空港行きの飛行機は何とか八丈島を後にする事が出来た。

結局、ハチノコ以外のハチジョウヒラタ・ハチジョウネブト・ハチジョウコクワは確認できなかった・・・。いつも通り殆ど事前調査せず敢行した八丈島遠征であったが、1泊2日という短い期間では充分楽しめたと思っている。次回があれば是非とも今回確認する事が出来なかった種類の探索をして見たい。

さらば八丈島
さらば八丈島


成績ハチジョウノコ♂×3 チビクワ×16
(ハチジョウノコ♂1頭のみ研究用として持ち帰り。それ以外はリリース。)

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