ご注意!

2013年10月1日、希少野生動植物の指定により、アマミマルバネクワガタアマミシカクワガタアマミミヤマクワガタ採集禁止となりました。詳細は、奄美市サイトにてご確認下さい。下記、採集記は規制以前のものです。


2005.08.21(日)へっぽこ遠征in奄美群島(3日目)
鹿児島県・奄美大島 10:00AM 雨のち晴れ 27℃


奄美大島遠征、最終日。

今日も宿の朝食を食べられなかった...。どうも疲れが取れにくい。ダルい体を起こしカーテンを開け、窓の外を見てみると予報通り雨だった...。

外は雨・・・
外は雨...



とりあえず宿の近くに「奄美観光ハブセンター」があるので、昨年同様に観光して行く事にした。見所は何と言っても「ハブvsマングース」ショーであろう。開始時間は10時・14時・16時となっているので奄美大島に来られた方は、“ハブの恐ろしさ”を体験できる良い場所なのでお勧めしたい。

奄美観光ハブセンター
奄美観光ハブセンター



ショーを観た後は、施設内の“数種類に及ぶハブ”を見学する事ができる。ケースの中には数多くのハブが居て、山で遭遇した時の良い識別が出来るであろう...!?

ハブだらけ・・・
ハブだらけ...




残された時間は限られているので山に入る事にした。しかし天候は非常に悪い。雲は低く雨も止まない状態である。一応、天気予報では午後から回復するらしいが、今年の離島遠征・最終日には、必ずと言っても良いほど何か“良からぬ”事が起きるので、油断はならない...。

天候は非常に悪い
天候は非常に悪い



最終日なので仕掛けたフルーツトラップを回収しながら、クワガタの姿が無いか確認していく。・・・しかし、夜であれば小さな個体が集まる可能性もあるかもしれないフルーツトラップも、昼間は厳しい様である。時期的に晩夏という事もあり、アマミノコギリなどの確認は難しいと思われるが“もしもの可能性”に期待しながら、次々と仕掛けていったトラップの確認&回収作業を続けて行く。しばらくすると空も明るくなってきたので、予報どおり天候も回復してきた様だ。遠征最終日にしては良い方向に進むかも知れない。

昼間は厳しい・・・
昼間は厳しい...







 しかし、









最後に悪夢がやって来た・・・


↓ダークゾーン↓

 トラップ確認&回収の為
“悪路”に入る。

 正直、嫌な予感はしていた。

 この
“悪路”は遠征中、幾度と訪れた林道であったが、昨晩からの雨で土が洗い流され、更に岩肌がむき出しになっていた...。


 「落ち着いて丁寧に運転すれば、大丈夫だろう...!?」


 「ゆっくり、ゆっくり、丁寧に、やさしく、やさしく...」




 あと少しで
“悪路”を抜けられる!!




 ガタッ、ガタッ、ガタ、ガタ、ガタ、ガタ、ガタ、・・・・・





 
パーン!!!!!!!!!!



 
わ〜い (^^)!




 ・・・なんか


 気持ちよくなった!!
(昇天!)

奄美遠征2度目の“昇天!”
奄美大島遠征2度目の“昇天!”




 ・・・・・


 ・・・・・・・・・・・・・


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



 
こうなったら“タイヤ無し”で走ったる!!


 
・・・そんな事、出来るはずは無い。


 傷心の中、スペアタイヤに履き替える...。


 もはや当然のごとく
スピーディーにタイヤ交換を行う...。


 今なら“F−1のピットクルー”に負けない位の速さで、タイヤを交換できるであろう。

 ・・・タイヤ交換が終わった瞬間、思わず手を挙げたくなった!


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



 
やはり遠征最終日は、一筋縄ではいかないのか...。って言うか、拙者は“遠征向きではないのか?”(・・・気付くの遅い?)

↑ダークゾーン終了↑



タイヤ交換も無事に終わり採集した個体をリリースして行く。基本的に採集した周辺でリリースする様にしている。アマミヒラタ♀とスジブトヒラタ♀をリリース直前に確認してみると、前胸・上翅の違いが明確に判る。現状自分は標本の趣味は無いが、この様に個体を比べることで、資料として見ると興味深いものがある。因みに今回採集したアマミミヤマのみ持ち帰る事にした。

左・アマミヒラタ♀ 右・スジブトヒラタ♀
左・アマミヒラタ♀ 右・スジブトヒラタ♀



今回も当然の事ながら“自分で仕掛けたフルーツトラップ”は全て回収した。奄美大島は離島採集地として非常に人気のある場所だと思うが、その反面“残されたままのトラップ残骸”の量もかなり多かった。ストッキングやネットなどフルーツを入れる袋は人工的なものであり、決して自然に帰るものではない。中身のフルーツは風化しても、袋は片付けない限りその場で残り続ける...。地元の人や観光客から見れば、実に不自然なモノとして映るだろう。いつも感じる事だが、結果として採集者自身の首を絞める形にはなって欲しくない。是非とも仕掛けたトラップは回収して処理して頂きたい。

トラップ回収
トラップ回収



帰り際に食事をする事にした。やはり最後の食事は鶏飯だろう。昨年から気になっていた店があり、奄美空港の近くにある店だったので寄ってみる事にした。鶏飯の店としてはかなり有名店なので、ご存知の方も多いと思う。店内に入ると数多くの芸能人のサイン色紙が飾ってあり、それだけ見ても繁盛振りが窺える。

有名店
有名店



早速オーダーする。鶏飯は当然の事ながら「鶏刺し」というモノが気になったので追加してみる。直ぐに鶏刺しは運ばれてきたので、食べてみる。

・・・「美味すぎる!」

もも・砂肝・レバーの刺身なのだが、癖も臭味も全く無く、絶品であった!次に運ばれてきた鶏飯も絶品であった。大当たりであった!

美味すぎる“鶏刺し”
美味すぎる「鶏刺し」



飛行機の時間まで少々あるので「あやまる岬」に行ってみた。岬から見える180度の大海原は壮大な景観である。地球が丸いとはこの事なのだろうと納得してしまう迫力がある。時間帯としては夕暮れ時だったので、赤く染まった海の色が何とも言えない感動的なものがあった。

奄美の夕焼け
奄美の夕焼け




いよいよ奄美大島とお別れの時が来た。6月の沖永良部、7月の対馬と帰りの飛行機には泣かされ続けてきたが、今回は朝方こそ雨は降ったものの午後には天候も回復し、搭乗予定の便も“問題なく”定刻通り奄美空港を飛び立つ事が出来た。

欠航は無い!
欠航は無い!




最終日はクワガタの確認が出来なかったので残念であったが、初日は初アマミミヤマ採集が達成でき、2日目もフルーツトラップに僅かながらもスジブトヒラタが集まってくれたので個人的には満足している。思えば昨年の奄美大島遠征の内容と比べると、自分なりにトラップ採集など数段前進できた事は素直に喜びたい。奄美大島という離島は自分にとって難度の高い採集地と感じるが、“一度体験すると癖になる魔性の島”である。

また、今回も新たな課題(アマミミヤマについて気になった事)が出来たので、次回の機会があればチャレンジし更なる前進が出来ればと思う。



成績:ボ〜ズ

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 しかし、



あり得ない悪夢がやって来た・・・


↓ダークゾーン↓

 羽田空港に着き、荷物を受け取り駐車場に戻る。


 「流石に今回、車のバッテリーは上がっていないだろう...」


 もちろん冗談のつもりだが、奄美空港で帰りの飛行機がまともに飛んだ事が、逆に
“不安要素になっていた。

 「まぁ、考えすぎだろう...」


 ・・・車まで戻ってきた。


 大丈夫だと思いながらも、何故か落ち着かない...。


 「そんなはずは無いだろう...」


 リモコンでキーを解除する。


 “カチャッ”・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・って、言わない。

またお世話になります!
またお世話になります!





 
って言うか、拙者は“遠征向きではない”事を確信した(・・・やっと気付いた!)

↑生涯ダークゾーン↑

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