2005.07.11(月)へっぽこ遠征in対馬列島(4日目)
長崎県・対馬 7:00AM 雨 27℃


朝、目が覚めると真っ先に窓の外を見る。

・・・天候は悪い。しかも雲はより低く、昨日よりも悪くなっている感がある。時間がもったい無いので“美味しくない朝食”はとらず、荷物をまとめ宿をチェックアウトする。・・・もう宿には戻らない展開になって欲しい。




レンタカーを走らせ、トラップ設置ポイントに向かう。ポイントと言っても、1箇所にしかトラップは再設置していない事と、昨晩から雨が降り続いているので期待は出来ないだろう...。

今日も天候はヤバイ!
今日も天候はヤバイ!



雨の降る中、トラップ設置場所に到着した。時間が無いのですぐに確認する。・・・何も付いていない。やはり4日も経って、雨ざらしにされては限界かもしれない。トラップを回収しようと外した所、何か黒い粒が落ちたので確認してみると...。

雨ざらしで限界か?
雨ざらしで限界か?



ネブト♂だった。初日の♀に続き、自身“初確認”となる。これは嬉しい!昨日、予定通り帰京していたら確認できなかった個体である。“怪我の功名”と言えるだろう。今まで関東での採集や遠征時などでもそれとなく気にはしていたが、縁の無いクワガタだと思っていた。このギリギリのタイミングでのネブト♂確認は、大きな収穫となった。・・・それにしてもネブトクワガタは、本当に小さい。この個体に感謝しつつその場でリリースする。

初確認のネブト♂
初確認のネブト♂



もう時間が無い。このリファイントラップを回収し、対馬採集を終了させる。思わぬネブト確認で興奮していた事もあって、予定していた採集時間を過ぎていた。慌てて山を下りる。・・・決して良い状況ではないが、ネブト♂を確認できた事が本当に嬉しくて、満足感の方が強い。

トラップの再回収
トラップの再回収



それにしても一向に天候の回復の兆しが見えない。状況としては、昨日の欠航時より芳しくない。それでも帰らない訳には行かないので、飛行機が来てくれる事を信じ空港に向かう。

雨足は弱まらない・・・
雨足は弱まらない・・・




 しかし、









予想通りの悪夢がやって来た・・・


↓ダークゾーン↓

 対馬空港に着き、搭乗手続きを行おうとしたが...。


 なんと、乗るはずだった第1便は早々と
欠航になっていた。


 確かに空港に向かう途中、天候の状態を見た限り、厳しい状況だと感じていた...。


 ・・・

やっぱり...
やっぱり...




 とりあえず、次の便に航空券を切り替える手続きを行う。



 ・・・言葉が無い。


 ・・・空港内で第2便の到着を待つ事にした。

 流石に空港内は、昨日の欠航から足止めを喰らっている人達が増え始めた。

 焦っても仕方が無いが、当然落ち着かない。とにかく第2便以降、飛行機が着陸してくれるのを信じて待ち続けるしかない...。





 やはり、この時期の離島遠征はサラリーマンにとって無謀なのだろうか...。

↑ダークゾーン終了↑



・・・待つ事2時間。力強いエンジン音と共に、第2便が着陸してくれた。心境は先月の沖永良部遠征と同じ状況である...。「・・・良かった。何とか帰れる。」定刻の時刻より遅れたものの、第2便で対馬を離れる事ができた。

・・・良かった
・・・良かった



対馬を発って30分で福岡空港に到着する。対馬→福岡間の距離はそれほど遠くないのだが、天候次第でどうにもならない状況になってしまう...。

やっと帰京できる!
やっと帰京できる!




やはり梅雨時の遠征は難しいと感じる。離島遠征は普段体験できない魅力も多いが、離島ゆえに天候によって左右されやすいリスクも大きい。どうも行く前は「何とかなるだろう。」と思っていながら、いざ天候不良により欠航すると不安で堪らない...。前向きにとらえれば、良い経験をさせてもらっているとも感じるが、正直な所、同じ事を繰り返している自分に憤りを感じる。遠征内容として個人的に、フルーツトラップの成功により大きなツシマヒラタや初ネブトも確認できたので非常に満足しているが、社会人としての“あり方”としては、相当問題があるだろう...。



成績ネブト♂×1 スジ♂×1
(確認後、全てリリース)

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