ご注意!

2016年3月15日、環境省より、オキナワマルバネクワガタは、採集禁止となりました。詳細は、環境省サイトにてご確認下さい。下記、採集記は規制以前のものです。


2004.10.08(金)へっぽこ遠征in沖縄諸島(1日目)
沖縄県・北部 6:00PM 曇り時々雨 27℃

今年最後の締めとして沖縄遠征をする事にした。目標は「オキナワマルバネクワガタ」。以前から図鑑などでしか見た事の無いクワガタであったが、無謀にもチャレンジする事にした。しかし8月の奄美大島遠征時と同じく、台風がタイミング悪くやって来た。今年は台風の当たり年という事もあるが、何故このジャストタイミングで来るのか日頃に行いを悔い改めたい所でもある...。しかし、どういう訳か台風22号は沖縄方面に向かっていた軌道を急に北東に変えた為、何とか遠征は出来そうである。運がいい。

またも台風接近!
またも台風接近!



羽田空港に着き沖縄行きの状況を確認すると、台風の影響で通常より30分以上時間は掛かるがフライトには問題ないとの事であった。今回も助手として後輩Tが同行する。いよいよ沖縄入りだ!しかし台風が北東に進路を変えた事で、関東直撃の可能性も出てきた。・・・帰る場所はあるのだろうか?

雨の羽田空港
雨の羽田空港




飛行機に乗り約2時間半で那覇空港に到着した。“めんそーれ”の文字が出迎えてくれ、沖縄入りを実感する。

よくきらった?
よくきらった?



まずはレンタカーを借りた後、那覇市内の国際通りに行ってみた。先日の奄美大島と違って沖縄はかなり観光地として整っており、自分が東京から勝手に想像していた「涙そうそう・島唄」のイメージとは違い、コンビニやファーストフード店も多く、近代的な印象を受ける。以前から気になっていた泡盛なる酒を見て“沖縄らしさ”が窺えた。

那覇市内・国際通り
那覇市内・国際通り

泡盛各種
泡盛各種



まずは食事からと思い「沖縄そば」を注文した。テレビ等で見た事はあったが、食べるのは初めてであった。味は豚骨ベースながらも想像以上にアッサリしていて美味であった。因みに沖縄には「ラ王・沖縄そば」なるものが存在していた。これも食べた。

沖縄そば
沖縄そば




腹を満たしたのでいよいよ“やんばる”にチャレンジ!“やんばる”とは「沖縄本島北部の地域」を表す。高速を使って北部を目指す。奄美大島の時も感じたが、地元の車は皆かなり安全運転で走っている。いかに自分が東京で焦った運転をしているかを実感する。天候は台風の影響もあって雨が降ったり止んだりの繰り返しであるが、ここまで来て引き下がれない。

沖縄の高速道路
沖縄の高速道路



高速を降り下道で北部を目指す。それらしき場所に着く頃には辺りは真っ暗になっていた。それでも関東より1時間は暗くなるのが遅いと感じる。車のヘッドライトを頼りに、とにかく目を凝らして地面を確認していく。路面は殆どが舗装されているので“居れば”判りやすいだろう。あくまでも“居れば”であるが...。

オキマル探索開始!
オキマル探索開始!



忘れていたが、沖縄にも猛毒蛇のハブは存在する。しかし奄美大島ほどの警戒を呼びかけるモノは見掛けない。時折、林道を横切るヘビの姿が確認出来る。奄美大島でも見掛けたアカマタ(毒無し)も確認出来る。

アカマタ
アカマタ



ラジオでNHKを聞いていたが、山奥に入るにつれ中国語の放送と混線する。長崎や奄美大島の時は韓国の放送と混線したが、何故か中国語が良く聞こえる。時間を掛け、やんばるの林道を探索する。やはり低速のレンタカーとすれ違う事が多い事から、他の採集者も多く入っている事が窺える。逆をいうと自分のやっている事がそれほど見当違いでない確認にもなる。但し、そうそう簡単には成果は出ない。フロントガラス越しに立体的な物体が見える度に、車を止めて懐中電灯で確認して行く。その度にカニやカタツムリなどが歩いていてガッカリする事になる。低速で運転しながら地面の虫を確認する作業は、三十路をまわったオジサンにはかなり堪える。

カニ
カニ

カタツムリ
カタツムリ




結局、成果は出なかった。旅の疲れか、猛烈な睡魔に襲われながら探索を続けたが日付を跨いだ頃には限界が近かった。宿に戻るには今まで走ってきた“やんばる”の林道を戻らなくてはならない。台風の影響か途中、林道のあちこちで崖崩れが起こっていたが、早く宿に戻りたい一心でその横をレンタカーで駆け抜ける。ある種のラリー状態である。おそらくしっかり確認すれば成果は出たかもしれないが、睡魔には勝てなかった...。クワガタ採集記としながら、クワガタのクの字も出てこないショッパイ内容で情けない...。“へっぽこ”アクセル全開の初日であった。



成績:ボ〜ズ

2日日へ

採集目次に戻る